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みなみけ 第11話 「となりの南さん」

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■もうひとつの南家

『みなみけ』には、南家が二つ出てきます。
第10話から、千秋の同級生として登場した冬馬は、
ヒロイン三姉妹と同じ「南」という苗字でした。

冬馬には、上に三人の兄がいて、皆どこかズレた人たちです。
彼らは、妹のことでやたらと会議を開くのですが。
その様子は、まるで悪の組織の作戦会議のよう。
それもギャグ漫画で描かれるようなマヌケな悪の組織の方です。

この「もうひとつの南家」の主要構成員である兄達が初登場となるこの回では、
ひとりひとりに食べるシーンがあるので、順番に紹介していきます。




◆長男

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 この人にはまだ名前がありません。

原作漫画でそのうち名前が明かされることもあるかもしれませんが、
ぜひ無名のままいってほしいですね。
なぜならこの人は組織の首領だからです。

首領は最終回で巨大化するまでは、あまり前にでてはいけません。
適度に謎をちらつかせつつ、影から配下を操っていればいいのです。

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この作戦会議室には、こたつとみかんが備え付けてあります。

首領は作戦立案だけして、
あとは実働部隊の報告を待ちながら、
することといえば、みかんを食べるくらい。

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だいぶ食べてますね。
皮の数をみると4個目のようですが、
みかんは食べ過ぎると柑皮症といって、
手が黄色くなってしまいますので食べすぎはいけません。


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首領が、みかんを食べずにいられないほどに気をもんでいるのは、
敵本部に送り込んだスパイからの連絡が遅いからなのですが、
さてそのスパイはどうしているかを次に見てみましょう。



◆三男アキラ

akira
 
中学一年生のアキラは、
頭の中が盛った犬のようなところがありますが、それも歳相応というか、
兄弟の中で一番まともなのはこの人かもしれません。今日は兄の命令で南家に突撃訪問しにきました。

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そしてミイラ取りがミイラに。
こちらの南家で夕食をとることが多くなった冬馬と一緒に、
ちゃっかり夕食の団欒に加わっています。

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鍋とはまた賑わいのあるメニューですね。
これを食ったら、もはや他人ではなくなるといっても過言ではないでしょう。
そういえばこの状況が面白くないはずの人がひとりいるはずでした。

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「おかわりしてんじゃないよ」

夏奈がここまで鋭い攻撃を仕掛けてくるのは、
餌の縄張りを荒らされているからだと思います。
野生動物は自分の餌場の権利を譲りません。


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ここまで言われたら、次から来にくいですね。
追い払うことに成功したようです。


ところで夏奈も、このセリフの直前には「残さず食べろよ」ともいっているので、
おかわりをせずに、美味しいもてなしの食事を食べきっているぶんには
特に問題はなかったのかもしれません。
私もそう思います。
南家ではおかわりは余計でしたね。



◆次男ナツキ

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高1のナツキは元不良です。
春香と同じ高校に通っていて、
保坂に誘われてバレー部に入ってからはおとなしくなったそうですが、
その部活にもあまり出ていない様子。

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そのバレー部主将の保坂が、昼休みに1年のナツキのクラスを尋ねてきました。
ナツキは部活に出れない理由を述べます。

「メシつくんないといけないんで」
もうひとつの南家にも両親がいないのですが、この家では次男のナツキが炊事をやってるみたいです。
アルバイトも食べ物屋で厨房に入ってますし、不良というよりも完全におさんどんキャラで、
彼が部活に出ない理由も、同じくおさんどんキャラである春香とまったく同じです。
歳の離れた末の妹にしてみれば、母親の役割りを担っているのはこのナツキかもしれませんね。

しかし彼自身の弁当はというと、菓子パンと牛乳。
家庭的な弁当を持参する春香とは、やはりどこか違います。

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そんな昼食前の彼に、自分の作った弁当を食べてくれという保坂。

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誤解されるようなシチュエーションなので、このセリフにはすぐ訂正が入りますが、
保坂が言うと、なにが起きてもおかしくない人だけに、じわりと迫ってくる類いの怖さがあります。
今回、保坂は春香のためにつくった弁当をナツキに味見して欲しいだけだったようですね。
何事もなくて本当に良かったです。

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「マジビビったっす」と無表情にいうナツキ。
この状況でビビらない人間はそういないとは思いますが、
彼は、あまり感情を表に出さないキャラクターのようです。

さらに不条理な光景が続きます。

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「いまメシ食ったばかりで満腹なんで」
といいながらパンを食べだすナツキ。

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セリフと行動がまったくマッチしてない、彼の異様なこの食事の様子は、
ひょっとして彼は、保坂を上回る危険な人なのではと疑うには十分なものでしたが、
これも彼の硬派ゆえの不器用さから来るものだったのでした。


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『俺には どんな味なら女が喜ぶかなんて わからないし・・・』

嘘をついても顔には出さず。
かといってこれがポーカーフェイスというわけでもなく、
彼はどこまでも嘘のつけない潔癖な体質のようです。

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こうしてナツキは、保坂の依頼を体よく(?)断ったのですが、
後日、彼は保坂の愛情弁当の味見をやっぱりすることになります。

かたくなに味見を拒否していたナツキでしたが、
この日、春香に直接会いにいった彼は、
春香に食べさせるという保坂の手作り弁当にあらためて興味をもったようなのです。

つまりこの味見シーンは、弁当を通じてナツキの女への関心や接し方の変化を描いてるといえます。
拒否していた弁当に興味をもったという経緯は、そのまま「弁当」を「女性」に置き換えることが出来そうです。


ちなみに、この直前にあった春香とナツキのファーストコンタクトは、
エロと暴力が一緒になったようなインパクトのあるものでした。
この場面では、春香の巨乳と拳が次々にナツキを襲います。

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硬派だったはずのナツキの心境が変化した背景には、このショッキングな体験が大いに作用しているようです。
共産主義国などが得意とする洗脳の手法に、天国と地獄を入れ替わりに体験させるというテクニックがありますが、
この状況には、それとどこか似ている部分があるかもしれません。

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さて、こういったことを踏まえたうえで、
ナツキが春香の替わりに弁当を食べるシーンを見てみましょう。

弁当開ける 
弁当を空ける瞬間というのは、わくわくしますね。

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保坂の愛情弁当の中身は、
焼きナスに松茸。サトイモの煮付け。
デザートに栗きんとん。
女子高生の食べる昼食とはとても思えないような風流のある、秋の味覚で彩った和風弁当です。

これに「せっかくの香りが消えちゃってますね」とダメだしをするナツキも、相当鋭敏な感覚の風流人。
保坂が、味見役に彼を選んだのも考えなしにではないようです。

鼻血ナツキ 
春香のために作られた弁当を食べながら、
その春香に殴られたときの出血が鼻腔から口を伝います。
「懐かしい血の味がします」
目を閉じて言うその姿は、ケンカに明け暮れていた過去を甘いノスタルジーとともに思い返しているように見えます。

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一方で、夕げの支度をする春香も、昼間の出来事を引きずっているようです。
いつもは軽快な包丁の音が今日は乱れています。

荒れる春香 

包丁をズドンと振り下ろす姿はなかなかホラーチック。
続編の「みなみけおかわり」では春香のキャラクター付けが怖すぎてファンから不評だったようですが、
春香というキャラクターは、ほのぼのとバイオレンスの二面性が共存しているキャラです。
片面だけをことさら取り上げてしまうとその絶妙なバランスが崩れてしまいますが、バイオレンスやホラーな要素は春香がもともと持っている要素なのです。

先の、ナツキが春香に殴られて血の味を懐かしむ描写は、
彼の元ヤンの気性が異性を見定めるレーダーとして働き、春香のバイオレンスな部分に反応しているのではないでしょうか。
これがそういった暗喩だとすれば、このことは春香サイドからみても言えることだと思えます。
これまで春香に惚れる男は何人かいましたが、肝心の春香側に感情のほうは微動だにしませんでした。
しかしここにきてダークホース登場です。

春香との間に恋愛フラグらしきものを立てたのは、いきなり登場したこのナツキが初めてでしょう。
不愉快な出来事とはいえ、春香の心にここまで波風を立てたのですから、
ナツキの顔は他の男どもよりも、はるかに春香の胸に印象深く刻まれたことでしょうね。
(実際に春香の胸に顔をうずめているわけですし)

さらに、前述のふたりの共通項の多いキャラクター性は、
このままゴールインしてもおかしくないくらい強力な未来の予感をかもし出しています。

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翌日。
もうひとつの南家の朝食風景。

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バランスのとれた和食です。
一汁一菜にサイドメニューの煮付け。
中央にサラダボウルのようなものがみえます。
このしっかりした朝食をみると、やはりこの家ではナツキが台所に立っているのだと思われます。

小魚食うナツキ

そんなナツキの脳裏に急に昨日のできごとが浮かんできます。

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小魚を取り落とし、そのまま顔面から食卓に突っ伏すナツキ。
どうやら、例のちょっとエッチなハプニングを思い出してのぼせてしまったようなのです。

硬派にとっては生き恥のような出来事ですから、死にたくなってるだけなのかもしれませんが、
他の描写をみるとどうもそれだけではないように思えます。
ナツキはとんだむっつりスケベだという弟の評価はあながち外れていないかもしれません。


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突っ伏したまま動かないナツキ。
あの出来事は相当応えているようですね。

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このあとナツキは、三姉妹のいる南家に足を踏み入れることになるのですが、
そこではさらに彼の鼻血を搾り出すような刺激的なハプニングが待っています。

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洗脳のテクニックでは、人間をある方向に誘導するために「条件反射」を引きだすというものがあります。
これには、「条件付け」の繰り返しが有効といわれていますが、
ナツキが春香を見て(または思い返して)、顔を卓に叩き付けたり鼻血を繰り返し出すというのは、
すでに「条件反射」が、外からもわかる形として現れているのかもしれませんね。

しかし、これでは洗脳完了の前に、彼の体内から血液がなくなってしまう気もします。
ぜひ彼には鉄分を摂って頑張ってほしいですね。



もちろん保坂にとっては、春香との間に彼が浮上してくることは好ましいことではありません。
保坂にミラクルが起きることはたぶん金輪際ないでしょうが、未来に絶対という言葉はありません。
ナツキが古風な倫理観で先輩を立てているうちに、保坂も鉄分をナツキの倍は摂って頑張って欲しいものです。



ではここで、鉄分を多く含む食材を紹介しておきましょう。

レバー、しじみ、ほうれん草、アーモンド、ひじき

このほか、魚介類や海草など海で採れるものは鉄分が多く含まれます。
ほうれん草は、アメリカの漫画『ポパイ』で主人公ポパイの怪力の源になっている食品ですから、
貧血を補うだけでなく、パイプをくわえたセーラーマンになるためにもぜひモリモリ食べていきたい食品ですが、
ほうれん草は、体内で結石を作るもとになる成分も含んでいます。
食べ過ぎるとセーラーマンになる前に尿路結石になってしまう可能性が高いので注意が必要です。




■ 山田

さて最後になりましたが、山田の話をしたいと思います。
毎回、みなみけでは原作の複数のエピソードを、
オリジナルエピソードでつなぐような構成になっていますが、
今回、もう一つの南家の話の中間に挿入されたこの短いエピソードもアニメオリジナル。

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夕食時、千秋のスプーンがシチューをすくったまま止まってしまいます。
食欲がないのは夕方の出来事のせい。

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話をきくとどうやら、千秋は学校帰りに山田という人物と別れ別れになってしまったらしく、
そのためにえらく落ち込んでいるようなのですが、かと思うと原因は夏奈にあると怒りだしたりで、
ふたりの姉にはさっぱり話が見えません。


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彼が山田です。



山田 

このエピソードは単に石蹴りをする千秋を追いかけるだけのものです。
学校から家まで石を蹴るという重要ミッションが一度始まってしまったら、
これを遂行するまでは、石を置いて帰宅はできません。

不運にも、家に帰り着く直前で通りがかった夏奈が偶然石を蹴飛ばしたせいで、このミッションは不成功に終わるのですが、
千秋はこの石に山田と名づけて擬人化していたため、とんでもないショックを受けます。
どうやら蹴っているうちに山田に感情移入してしまったようですね。

番組では、この千秋の無邪気な行動を、凝ったレイアウトを駆使してカメラが粘着質に追いかけます。
短く単純な話ながらも、そこに生まれる凝縮された空気は、長編のそれに匹敵するような内容がありました。

これはテレビアニメ『みなみけ』の特徴を、特によく現しているエピソードだと思います。


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みなみけ 第9話 「三姉妹日和」




『みなみけ』はただでさえ、なにげない日常を描く作品ですが、
今回は、サブタイトルをみてもわかるとおり、ほんとに三姉妹の日常を集めたような回です。
そうなると、食事シーンも目白押し。

どんどんいきます。



■トースト

南家の朝食の風景。

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夏奈だけが浮かない顔でトーストをかじってます。



この日の朝夏奈は寝坊をして、妹の千秋に上に乗っかられて起こされたため、
それを恨みに思っているのです。

なんとか、千秋に乗っかり返せないものか。
夏奈の頭がフル回転すると、ろくなことにはなりません。

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このあと『みなみけ』ならではの、説明するのもめんどくさい状況になって
二人は、夜更かしをすることになります。

風邪をひく話がこの後に入るのは、
この夜更かしのせいで風邪をひいたともとれる、
綺麗なエピソードのつながり方ですね。



■ 愛のリンゴ

寝込んでいる千秋。

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もともとは夏奈の引いていた風邪が千秋に染ったのですが、
立場が一気に逆転してしまいました。

夏奈の、妹に対する態度がずいぶん優しいですね。

さっきまで逆の立場だった千秋が、病床の夏奈を足蹴にしていたことは水に流し、
やり返したりしないところがお姉さんです。


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「リンゴなら食べれそう?」


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「はい」



グリグリグリ~
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ほんとに仲のいい姉妹ですね。



■千秋の偏食

二人の風邪も治った、ある日の夕食。

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南家では、手をあわせていただきます。
手をあわせてごちそうさまです。
千秋が先に食べ終わったようですが・・・

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ピーマンとニンジンを残してます。

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「色の濃い野菜はカンベンしてください」
千秋は緑黄色野菜が駄目なようですね。

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ピーマンを近づけられ、
まるで毛虫を見るかのような拒否っぷりの千秋。

相手の弱点を攻めるのは、格闘家としては基本中の基本。
ここぞとばかりに夏奈は嫌がらせをします。

姉としては基本的なことから学び直したほうがよさそうですね。



夕食後、アコーディオンカーテンの向こうから、
春香が居間をのぞいてます。
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千秋が、残した野菜を食べようと、皿とにらめっこしているのです。

ついに意を決して、野菜を口に運ぶ千秋。


ほんとに毛虫を食べてるようですね。


子供の偏食は、ほとんどのケースが野菜を食べられないというものですが、
これは食の嗜好の問題でもあり、栄養の問題でもあるのが難しいところ。

食べものの好き嫌いは乳幼児期から幼年期、遅くとも5~6歳までにほぼ決まるといわれています。
この時期までに野菜を食べることを習慣づけてなかった場合、成長してからも野菜嫌いになるといいます。

千秋は小学校5年生ですから、食の嗜好はほぼ決定してると思われます。
いま食べられなければ、これから先も食べられない可能性が高いわけです。

緑黄色野菜は、その緑黄色の色素であるカロチンが、
人間の体の生理的な機能にとって重要な働きをするため、
健康を保つため、欠かせない食材です。

ただ本当に野菜嫌いの場合は、どうせ食べられないのだから、
無理して食べることもないという意見もあります。
現代では、足りない栄養を補う方法はいくらでもあるし、
人間の嗜好は、年齢と共に変っていくものなので、
そのうち自然と食べられるようになる可能性も高いからです。

春香姉さんはせっかく料理が上手いのだから、
野菜を混ぜていることを感じさせない、いろんなフェイク料理(※)に挑戦しても良いと思いますね。
というか、これで1エピソード作れそうです。


  ※完全に野菜の存在を隠すような料理は、かえって偏食を助長するのでやらないほうが良いそうです。




スイーツ二品

今回はケーキネタが冒頭とラストにひとつずつあり、
他のエピソードをサンドイッチするような構成になってました。

まず、冒頭のショートケーキから。



  ●ショートケーキ

春香の通う高校が臨時休校に。

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普段忙しいぶん、とことんだらけてますね。

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自分が退屈な授業を受けている間も、
家でのんびりしているであろう春香にいらだつ夏奈。

その頃春香はあまりにすることがなくてケーキを作り始めました。

cake 
「暇にあかせて大作になってしまった・・・」

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試食です。
すっと、フォークが入っていきます。


ケーキを焼いたことがある人ならわかるでしょうが、
家庭で作るケーキは、卵の泡立てが不十分だと、
スポンジに固さのある焼き上がりになって、フォークを入れようとすると形が崩れてしまったりします。
このケーキのように、スポンジにフォークが簡単に入れば9割がたそのケーキは成功です。

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満足げな春香。
ケーキは上出来のようです。

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その頃夏奈は驚異的な感知能力で、
ケーキの匂いを遠く教室でかぎつけています。

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「甘~いケーキでも焼いて待っててもらわんと、腹の虫が収まらん!」

「それもクリームたっぷりのやつ」

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グ~
腹の虫が収まらないはずが、腹の虫が鳴ってますね。
結局食い気なんですね、この人は。


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帰宅するなりケーキを捜索する夏奈。
しかしどこにもありません。

なぜならケーキは春香の胃袋の中。
あのショートケーキを、なんとひとりで1ホール平らげてしまったもよう。

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        ↓ 拡大図
       kuchimotokakudai
クリームを口の周りにつけたまま誤魔化す春香。
この状態から、あくまでシラを切りとおす気です。

千秋の機転も手伝って、
この窮地をなんとか切り抜けることができた春香でしたが・・・


しかし、天罰覿面。
お天道様は春香のしたことなど、すべてお見通しです。
悪いことは出来ないものですね。
妹たちを欺いた罪は、意外な形で春香を罰することになるのです。

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泣いても、天と夏奈が許しません。




  ● チーズレモンカスタードシフォンパイ


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せんべいをかじっていた夏奈の胸中に、突然ある衝動が沸いてきます。

「チーズレモンカスタードシフォンパイが食べたい」

これはどうも架空のお菓子のようです。
レモン風味のチーズケーキのようなものを想像すればいいんでしょうか?

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謎のお菓子、チーズレモンカスタードシフォンパイ

シフォンケーキは柔らかさが特徴で、パイはサクサクがおいしいわけですから、
相反する食感がどう作用するのかわかりませんが、
とにかくすごくおいしいお菓子なのでしょうね。

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「今日食べたい。今食べたい」

欲望に正直な夏奈。
目的のためには手段を選びません。

「食べたいって春香がいったんだ」
姉想い(長女限定)の千秋に嘘を吹き込み、パイを作らせようとします。

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千秋がパイ作りに失敗しても、
春香はその熱意をみて作り直してくれるだろう。
これは隙のない二段構えの作戦なのです。
完璧です。夏奈ちゃん悪すぎます。


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「つくるぞー!」


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と言ったきり、雑誌を読んで怠けていると、千秋がパイを焼き上げました。

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完璧に出来たからその必要はないと、味見をさせてくれない千秋。

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 食べたいのはあたしなんだけど・・・

やってみれば、隙だらけの作戦でしたね。


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 千秋は、パイを置いて、台所を片付けにいってしまいます。
夏奈の性格を一番わかってるのは千秋のはずなんですが、
これは痛恨の油断でした。

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自慢のパイの完成を春香に報告する千秋。

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そのパイのあるまじき姿。


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あくまで「味見」とすっとぼける夏奈でしたが、
とても言い逃れできる状況じゃありません。



さて、今回のパイの一件は、日常にありそうな些細な出来事です。

しかし夏奈の視点から明らかにされた内情はというと、
妹の善意を計画的に食い物にしたりと、
その卑劣っぷりは、なかなかのヤバさでした。

そんな彼女も、食欲が満たされてしまうと、忘れていた良心が戻ってきたのか、
自分の最低ぶりに、いまさらながらに嫌気がさしたようです。

さめざめと泣く夏奈。

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私は昔、室内犬を飼っていたことがあるんですが、しつけができていなくて、
隙あらば、勝手に食卓の上の人間の食事を食べてしまう犬でした。
でも、いつも叱ってますから、それが悪いことは知ってるんです。欲望に負けてしまうんですね。
食べた後しゅんとしてる姿を思い出しました。

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まえに、千秋を犬のようだと評しましたが、
考えてみると、下の姉妹ふたりともが、
春香が餌付けして飼育している犬のように思えてきました。

千秋が従順な忠犬だとすると、夏奈は出来の悪い犬ですね。
出来の悪い子ほどかわいいもんです。

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みなみけ 第8話 「ほさか」





3年生の速水が食べているのは、春香のお弁当。
わざわざ2年生の春香の教室まで、つまみ食いにきているのです。

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「つまみ食い」と本人はいってますが、
このあと春香は昼食にパンを買いに行ってるので、弁当は全部食べたようです。
迷惑ですね。

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春香の料理がいかにうまいかを、よだれをたらしながら語る速水。
その脇で、なにやら考え込んでいる人物。
第4話で登場した気持ち悪い男、保坂が今回の主人公です。



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数日後、その保坂の前に、彩り豊かなお弁当箱が3つ並んでいます。
ひとつは総菜のサブ弁当箱のようです。

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これは保坂自作フランス風弁当

料理が得意だという春香と共通の話題をもつために、
保坂は料理を研究し、春香のぶんも弁当をつくってきたのですが、
弁当を前に、またも考え込んでいます。

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そして考え込んでいる間に、もう速水に食われています。

食ってる最中に、保坂の自作弁当だと気づき、
さすがの速水も、食べかけのおかずを取り落とすほどにどっぴき。

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速水はおいしそうに食べていましたが、どうやらこれは失敗作のよう。
気持ち悪いくらいに完ぺき主義者の保坂は、寸分の味の乱れも自分に許しません。




時はたち、月曜の朝の南家。

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千秋が茶碗を突き出したまま固まっています。
どうやらご飯の当番だった夏奈が、電子ジャーの仕込みを忘れていたようです。

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これには、普段温厚な春香もマジギレしてます。
食べ物の恨みは、理性をふっ飛ばしますね。
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月曜の朝はご飯を食べないと力が出ないという春香&千秋。

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春香は、午前中の休み時間に早くもダウンです。
ごはんの代わりにパンを食べて来ているはずなんですが、もはや空腹で立てない様子。

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春香が腹を減らしているのを知った速水の目が怪しく光ります。
向かう先は、当然保坂のところ。

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その保坂。
休み時間でも、料理のイメージトレーニングに余念がありません。


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パスタをゆでるときは多めのお湯で。
100gのパスタに対し、水は1Lが目安です。
パスタの生地には塩が入っていないので。
お湯には塩を入れると麺が引き締まり、
塩の下味がソースとなじんでおいしくなります。

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きゅっとパスタの束をねじってから、ぱっと離すと、きれいに広がってくれます。

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入れたばかりのパスタは麺同士がくっつきやすいので、ゆっくりとかき回します。

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保坂の奇行に押し黙るクラスの女子たち。

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春香が腹を減らしているという一報を聞いた保坂。
用意していた弁当の出動です。

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やがて二年の春香のクラスの入り口には、無言でお弁当を持ちたたずむ保坂の姿が・・・
これは気持ち悪いですね。


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しかし、ぐずぐずしている保坂よりも先に、
同級生のアツコが、自分のおにぎりを春香に差し出してしまいます。

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うわごとをいいながら銀紙にかぶりつく春香。

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ようやくお米のご飯にありつけた春香は、幸せ一杯の表情で蘇りました。
さっきまで病人のようだったのに極端ですね(笑)

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「俺の出る幕はない‥‥」
そっと立ち去る保坂… 気持ち悪いくらいにけなげ。

しかし、別にしょげているわけではなさそう。
夕方にはスーパーの肉売り場で彼の姿が確認できます。

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次の料理を思案中なのでしょうが、満足いく食材は見つからなかったようで、
ため息をついてここも立ち去ります。

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しかし、彼の足が魚屋の前で止まります。
タラに目が留まった模様。
タラは痛みやすい魚ですから、鮮度が命です。
保坂の目利きにかなったタラですから、これはかなり鮮度が良いのでしょう。


ここからは、生きのいいタラを見つけた保坂の妄想タイム。

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新鮮なタラをふんだんに使った贅沢な鍋。


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鍋で争っている子供たちと、それをたしなめる保坂。
その横で「あなた」と、夫に甲斐甲斐しく鍋をよそる妻。


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この部屋はとても暖かそうです。
それは鍋の熱気のせいだけではなく、
一家団欒の暖かみが感じられるのです。

連れ子のふたりを加えた4人で、楽しい結婚生活を送る保坂一家でした。
妄想の。


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暖かい家族の幻想が消え、暗闇に取り残された保坂。
映画『三丁目の夕日』で、死んだ家族の思い出に惑わされるお医者のエピソードがありましたが、
それに通じる悲しさがあると思います。
彼は孤独な人だと思いますが、その孤独を一切感じないのもまた「保坂」のような気もします。

           ・
           ・
           ・

012875 
その頃スーパーでは、
先ほど保坂が見向きもしなかった100g200円の牛肉パックを手に取る春香が…


012876

今夜はすき焼きだそうです。



フーセンガム


今回の主役は三年のバレー部主将の保坂でしたが、
冒頭に、独立した小エピソードがありました。

この番組は本当に、食べ物だけでひとネタやってしまうようなことが多いですね。

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012800 


夏奈はフーセンガムをうまく膨らませることができません。
千秋がらくらくとフーセンを脹らましているのを目撃した夏奈はショックを受けます。

hu-senchiaki 

012814 
妹にできて、自分にできないのが悔しくて、必死でフーセンの練習。

kamukana 012813
しかし、なかなかうまくいかずに、口の中を噛んで悶絶する夏奈。

そこへ春香が帰ってきます。
春香は二人をよそ目に、いきなり二重フーセンの高等テクニックを披露。

012818 

012819
ハイテンションになった妹たちに、妙な絡まれ方をする春香でしたが、
慌てずに必殺の一言。

012820  「ご飯にしましょ」

またご飯で逃げました。



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