『みなみけ』の食い物 の記事(5件ずつ表示)

みなみけ 第9話 「三姉妹日和」




『みなみけ』はただでさえ、なにげない日常を描く作品ですが、
今回は、サブタイトルをみてもわかるとおり、ほんとに三姉妹の日常を集めたような回です。
そうなると、食事シーンも目白押し。

どんどんいきます。



■トースト

南家の朝食の風景。

032222 

032228
 

夏奈だけが浮かない顔でトーストをかじってます。



この日の朝夏奈は寝坊をして、妹の千秋に上に乗っかられて起こされたため、
それを恨みに思っているのです。

なんとか、千秋に乗っかり返せないものか。
夏奈の頭がフル回転すると、ろくなことにはなりません。

032300 

このあと『みなみけ』ならではの、説明するのもめんどくさい状況になって
二人は、夜更かしをすることになります。

風邪をひく話がこの後に入るのは、
この夜更かしのせいで風邪をひいたともとれる、
綺麗なエピソードのつながり方ですね。



■ 愛のリンゴ

寝込んでいる千秋。

032231 
032229

もともとは夏奈の引いていた風邪が千秋に染ったのですが、
立場が一気に逆転してしまいました。

夏奈の、妹に対する態度がずいぶん優しいですね。

さっきまで逆の立場だった千秋が、病床の夏奈を足蹴にしていたことは水に流し、
やり返したりしないところがお姉さんです。


032230 
「リンゴなら食べれそう?」


032232 
「はい」



グリグリグリ〜
032233 


ほんとに仲のいい姉妹ですね。



■千秋の偏食

二人の風邪も治った、ある日の夕食。

032235 
南家では、手をあわせていただきます。
手をあわせてごちそうさまです。
千秋が先に食べ終わったようですが・・・

032236 
ピーマンとニンジンを残してます。

032237 
「色の濃い野菜はカンベンしてください」
千秋は緑黄色野菜が駄目なようですね。

032240

ピーマンを近づけられ、
まるで毛虫を見るかのような拒否っぷりの千秋。

相手の弱点を攻めるのは、格闘家としては基本中の基本。
ここぞとばかりに夏奈は嫌がらせをします。

姉としては基本的なことから学び直したほうがよさそうですね。



夕食後、アコーディオンカーテンの向こうから、
春香が居間をのぞいてます。
032242 

032243 
千秋が、残した野菜を食べようと、皿とにらめっこしているのです。

ついに意を決して、野菜を口に運ぶ千秋。


ほんとに毛虫を食べてるようですね。


子供の偏食は、ほとんどのケースが野菜を食べられないというものですが、
これは食の嗜好の問題でもあり、栄養の問題でもあるのが難しいところ。

食べものの好き嫌いは乳幼児期から幼年期、遅くとも5〜6歳までにほぼ決まるといわれています。
この時期までに野菜を食べることを習慣づけてなかった場合、成長してからも野菜嫌いになるといいます。

千秋は小学校5年生ですから、食の嗜好はほぼ決定してると思われます。
いま食べられなければ、これから先も食べられない可能性が高いわけです。

緑黄色野菜は、その緑黄色の色素であるカロチンが、
人間の体の生理的な機能にとって重要な働きをするため、
健康を保つため、欠かせない食材です。

ただ本当に野菜嫌いの場合は、どうせ食べられないのだから、
無理して食べることもないという意見もあります。
現代では、足りない栄養を補う方法はいくらでもあるし、
人間の嗜好は、年齢と共に変っていくものなので、
そのうち自然と食べられるようになる可能性も高いからです。

春香姉さんはせっかく料理が上手いのだから、
野菜を混ぜていることを感じさせない、いろんなフェイク料理(※)に挑戦しても良いと思いますね。
というか、これで1エピソード作れそうです。


  ※完全に野菜の存在を隠すような料理は、かえって偏食を助長するのでやらないほうが良いそうです。




スイーツ二品

今回はケーキネタが冒頭とラストにひとつずつあり、
他のエピソードをサンドイッチするような構成になってました。

まず、冒頭のショートケーキから。



  ●ショートケーキ

春香の通う高校が臨時休校に。

032200 
普段忙しいぶん、とことんだらけてますね。

032202 
自分が退屈な授業を受けている間も、
家でのんびりしているであろう春香にいらだつ夏奈。

その頃春香はあまりにすることがなくてケーキを作り始めました。

cake 
「暇にあかせて大作になってしまった・・・」

032205 

試食です。
すっと、フォークが入っていきます。


ケーキを焼いたことがある人ならわかるでしょうが、
家庭で作るケーキは、卵の泡立てが不十分だと、
スポンジに固さのある焼き上がりになって、フォークを入れようとすると形が崩れてしまったりします。
このケーキのように、スポンジにフォークが簡単に入れば9割がたそのケーキは成功です。

032212
032213 

満足げな春香。
ケーキは上出来のようです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

その頃夏奈は驚異的な感知能力で、
ケーキの匂いを遠く教室でかぎつけています。

032214 
「甘〜いケーキでも焼いて待っててもらわんと、腹の虫が収まらん!」

「それもクリームたっぷりのやつ」

032215 
グ〜
腹の虫が収まらないはずが、腹の虫が鳴ってますね。
結局食い気なんですね、この人は。


032218 

帰宅するなりケーキを捜索する夏奈。
しかしどこにもありません。

なぜならケーキは春香の胃袋の中。
あのショートケーキを、なんとひとりで1ホール平らげてしまったもよう。

032216
        ↓ 拡大図
       kuchimotokakudai
クリームを口の周りにつけたまま誤魔化す春香。
この状態から、あくまでシラを切りとおす気です。

千秋の機転も手伝って、
この窮地をなんとか切り抜けることができた春香でしたが・・・


しかし、天罰覿面。
お天道様は春香のしたことなど、すべてお見通しです。
悪いことは出来ないものですね。
妹たちを欺いた罪は、意外な形で春香を罰することになるのです。

032221 
泣いても、天と夏奈が許しません。




  ● チーズレモンカスタードシフォンパイ


032250 
せんべいをかじっていた夏奈の胸中に、突然ある衝動が沸いてきます。

「チーズレモンカスタードシフォンパイが食べたい」

これはどうも架空のお菓子のようです。
レモン風味のチーズケーキのようなものを想像すればいいんでしょうか?

032251 
謎のお菓子、チーズレモンカスタードシフォンパイ

シフォンケーキは柔らかさが特徴で、パイはサクサクがおいしいわけですから、
相反する食感がどう作用するのかわかりませんが、
とにかくすごくおいしいお菓子なのでしょうね。

032252 
「今日食べたい。今食べたい」

欲望に正直な夏奈。
目的のためには手段を選びません。

「食べたいって春香がいったんだ」
姉想い(長女限定)の千秋に嘘を吹き込み、パイを作らせようとします。

032253 
千秋がパイ作りに失敗しても、
春香はその熱意をみて作り直してくれるだろう。
これは隙のない二段構えの作戦なのです。
完璧です。夏奈ちゃん悪すぎます。


032254 
「つくるぞー!」


032256 
と言ったきり、雑誌を読んで怠けていると、千秋がパイを焼き上げました。

032255 

032258 
完璧に出来たからその必要はないと、味見をさせてくれない千秋。

032259 
 食べたいのはあたしなんだけど・・・

やってみれば、隙だらけの作戦でしたね。


032257

 千秋は、パイを置いて、台所を片付けにいってしまいます。
夏奈の性格を一番わかってるのは千秋のはずなんですが、
これは痛恨の油断でした。

032260 
自慢のパイの完成を春香に報告する千秋。

032261 
そのパイのあるまじき姿。


032262 
あくまで「味見」とすっとぼける夏奈でしたが、
とても言い逃れできる状況じゃありません。



さて、今回のパイの一件は、日常にありそうな些細な出来事です。

しかし夏奈の視点から明らかにされた内情はというと、
妹の善意を計画的に食い物にしたりと、
その卑劣っぷりは、なかなかのヤバさでした。

そんな彼女も、食欲が満たされてしまうと、忘れていた良心が戻ってきたのか、
自分の最低ぶりに、いまさらながらに嫌気がさしたようです。

さめざめと泣く夏奈。

032265

−−−−−−−−−−−−−−−−−

私は昔、室内犬を飼っていたことがあるんですが、しつけができていなくて、
隙あらば、勝手に食卓の上の人間の食事を食べてしまう犬でした。
でも、いつも叱ってますから、それが悪いことは知ってるんです。欲望に負けてしまうんですね。
食べた後しゅんとしてる姿を思い出しました。

032264

まえに、千秋を犬のようだと評しましたが、
考えてみると、下の姉妹ふたりともが、
春香が餌付けして飼育している犬のように思えてきました。

千秋が従順な忠犬だとすると、夏奈は出来の悪い犬ですね。
出来の悪い子ほどかわいいもんです。

  032267


みなみけ 第8話 「ほさか」





3年生の速水が食べているのは、春香のお弁当。
わざわざ2年生の春香の教室まで、つまみ食いにきているのです。

012826 
「つまみ食い」と本人はいってますが、
このあと春香は昼食にパンを買いに行ってるので、弁当は全部食べたようです。
迷惑ですね。

012825 
春香の料理がいかにうまいかを、よだれをたらしながら語る速水。
その脇で、なにやら考え込んでいる人物。
第4話で登場した気持ち悪い男、保坂が今回の主人公です。



012829 

数日後、その保坂の前に、彩り豊かなお弁当箱が3つ並んでいます。
ひとつは総菜のサブ弁当箱のようです。

012827

これは保坂自作フランス風弁当

料理が得意だという春香と共通の話題をもつために、
保坂は料理を研究し、春香のぶんも弁当をつくってきたのですが、
弁当を前に、またも考え込んでいます。

012830 
そして考え込んでいる間に、もう速水に食われています。

食ってる最中に、保坂の自作弁当だと気づき、
さすがの速水も、食べかけのおかずを取り落とすほどにどっぴき。

012832 
012831 


速水はおいしそうに食べていましたが、どうやらこれは失敗作のよう。
気持ち悪いくらいに完ぺき主義者の保坂は、寸分の味の乱れも自分に許しません。




時はたち、月曜の朝の南家。

012836 
千秋が茶碗を突き出したまま固まっています。
どうやらご飯の当番だった夏奈が、電子ジャーの仕込みを忘れていたようです。

012833 

これには、普段温厚な春香もマジギレしてます。
食べ物の恨みは、理性をふっ飛ばしますね。
012834

月曜の朝はご飯を食べないと力が出ないという春香&千秋。

012838 
春香は、午前中の休み時間に早くもダウンです。
ごはんの代わりにパンを食べて来ているはずなんですが、もはや空腹で立てない様子。

012841 
春香が腹を減らしているのを知った速水の目が怪しく光ります。
向かう先は、当然保坂のところ。

012844 
その保坂。
休み時間でも、料理のイメージトレーニングに余念がありません。


012842 
パスタをゆでるときは多めのお湯で。
100gのパスタに対し、水は1Lが目安です。
パスタの生地には塩が入っていないので。
お湯には塩を入れると麺が引き締まり、
塩の下味がソースとなじんでおいしくなります。

012843 012845
012847 012846 
きゅっとパスタの束をねじってから、ぱっと離すと、きれいに広がってくれます。

012850 012848 
入れたばかりのパスタは麺同士がくっつきやすいので、ゆっくりとかき回します。

012849 
保坂の奇行に押し黙るクラスの女子たち。

012851 
春香が腹を減らしているという一報を聞いた保坂。
用意していた弁当の出動です。

012852 
やがて二年の春香のクラスの入り口には、無言でお弁当を持ちたたずむ保坂の姿が・・・
これは気持ち悪いですね。


012854 
しかし、ぐずぐずしている保坂よりも先に、
同級生のアツコが、自分のおにぎりを春香に差し出してしまいます。

012855 
うわごとをいいながら銀紙にかぶりつく春香。

012856 012857
ようやくお米のご飯にありつけた春香は、幸せ一杯の表情で蘇りました。
さっきまで病人のようだったのに極端ですね(笑)

012858 
「俺の出る幕はない‥‥」
そっと立ち去る保坂… 気持ち悪いくらいにけなげ。

しかし、別にしょげているわけではなさそう。
夕方にはスーパーの肉売り場で彼の姿が確認できます。

012860 
012861 

次の料理を思案中なのでしょうが、満足いく食材は見つからなかったようで、
ため息をついてここも立ち去ります。

012863 

012864 
しかし、彼の足が魚屋の前で止まります。
タラに目が留まった模様。
タラは痛みやすい魚ですから、鮮度が命です。
保坂の目利きにかなったタラですから、これはかなり鮮度が良いのでしょう。


ここからは、生きのいいタラを見つけた保坂の妄想タイム。

012865

012867 
新鮮なタラをふんだんに使った贅沢な鍋。


012868 012870
鍋で争っている子供たちと、それをたしなめる保坂。
その横で「あなた」と、夫に甲斐甲斐しく鍋をよそる妻。


012866 
この部屋はとても暖かそうです。
それは鍋の熱気のせいだけではなく、
一家団欒の暖かみが感じられるのです。

連れ子のふたりを加えた4人で、楽しい結婚生活を送る保坂一家でした。
妄想の。


012873 

012874

暖かい家族の幻想が消え、暗闇に取り残された保坂。
映画『三丁目の夕日』で、死んだ家族の思い出に惑わされるお医者のエピソードがありましたが、
それに通じる悲しさがあると思います。
彼は孤独な人だと思いますが、その孤独を一切感じないのもまた「保坂」のような気もします。

           ・
           ・
           ・

012875 
その頃スーパーでは、
先ほど保坂が見向きもしなかった100g200円の牛肉パックを手に取る春香が…


012876

今夜はすき焼きだそうです。



フーセンガム


今回の主役は三年のバレー部主将の保坂でしたが、
冒頭に、独立した小エピソードがありました。

この番組は本当に、食べ物だけでひとネタやってしまうようなことが多いですね。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

012800 


夏奈はフーセンガムをうまく膨らませることができません。
千秋がらくらくとフーセンを脹らましているのを目撃した夏奈はショックを受けます。

hu-senchiaki 

012814 
妹にできて、自分にできないのが悔しくて、必死でフーセンの練習。

kamukana 012813
しかし、なかなかうまくいかずに、口の中を噛んで悶絶する夏奈。

そこへ春香が帰ってきます。
春香は二人をよそ目に、いきなり二重フーセンの高等テクニックを披露。

012818 

012819
ハイテンションになった妹たちに、妙な絡まれ方をする春香でしたが、
慌てずに必殺の一言。

012820  「ご飯にしましょ」

またご飯で逃げました。


みなみけ 第7話 いろいろな顔


南家に、お友達が二人やってきています。
一人は夏奈の後輩のマコちゃん。
もう一人は千秋の級友の内田です。

minamike07-gousei 

お茶請けにみんなでぬかづけを食べていますね。
ずいぶん渋いおやつです。

マコちゃんひとりが「うまい!」とハイテンションにモリモリ食ってます。

 minamike07-004 
原作で少量出されたのと違って、これはちょっと一人分としては量が多いように思えます。
スタッフがぬかづけ好きだったんでしょうか。

minamike07-007 
「どんぶりでください!」
ぬかづけが好評なので上機嫌の春香。

minamike07-kana 
「ハルカそいつは何にでも美味いって言うぞ」

ぬかづけによほど自信があったのか、むっとする春香。

minamike07-008minamike07-009 
その様子を見て、春香に加勢しようと立ち上がったところを夏奈に捕まり、
背後からチョークスリーパー気味に梅干し攻撃を喰らうマコちゃん。
minamike07-012 
「その服はどこで手に入れた!」
「がんばってスーパーで買いました!」

minamike07-013 
前回の第6話を見ている人には説明不要ですが、マコちゃんは男の子です。
このなまめかしさはなんでしょうね。(笑)

minamike07-016
 
マコちゃんのセリフにはっとする夏奈。なにか悟ったようです。
「私はね。あいつの重たい鎧を脱がせてやったんだ。そしたらあいつは一人でどんどん歩き出したよ」
こういう独特のセリフ回しはさすがというか。原作のもつ力が存分に発揮されている部分ですね。

minamike07-014



...おまけを読む (作品の感想と解説)