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『GUN×SWORD』 第7話 「復讐するは我にあり」

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※ネタバレありますので視聴前の方は気をつけてください。
今回は心理的なサスペンス・ホラーといっていい回。
その心理的な演出の小道具として”食事”も貢献しています。
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宿敵カギ爪の男を追いかける途中で、詐欺にあい、
孤島に置き去りにされたヴァンとウェンディ。

所有する富豪がラビアンローズと名づけたこの島で10日間の足止めを食います。

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一日目の夕食。
ヴァンは相変わらず調味料をもってこさせ。
ワインはミルクに替えてくれとたのみます。

一見つかみどころの無いこの富豪、ジョーの食べ方の描写が面白いですね。
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パンをちぎっては皿に置いて、
卵を転がしてペキペキペキと殻にひびを入れていきます。
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パン屑はは最初にちぎっておいて、まとめて食べるのでしょう。
この人の性格を現してるように思います。
実際、彼がこの島でヴァンに対してやっていることは、
最初に苦労して種をまき水をやり、育ってからまとめて刈り取ろうとするのに似た行為です。

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夜の海で話し合うヴァンとジョー。
ヴァンのグラスはミルクです。
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復讐の先には何があると思うか。
何もないのです。
怒りは何も生み出さない。

宗教家のような文句を用いて、
復讐の意義そのものを無意味だと問いかけてくる富豪のジョー。

穏やかなセリフですが、結末を知っていると、
逆に恐ろしさがジワジワと迫ってきます。

このジワジワが、演出面でも冴え渡ってます。
一見、気付きにくいですが、真に怖い表現がされているのが、このシーンです。

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二日目の夕方の遊技場でのビリヤードシーン。
「よろしければ祝杯を」
と差し出したグラス。
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前夜の語らいでは、ミルクを持っていたヴァンが、
このシーンではなんと、ワインに口をつけようとしています。

ヴァンは酒が飲めないし、食べ物の味付けは濃くないといけない。
これは、彼の頑ななポリシーがあらわれた象徴的な嗜好だと思います。
ミルクが、ヴァンの強固な自我の証しだとすると、
ワインを自ら飲むというのはただ事ではありません。

この”飲み物”ひとつで、ヴァンが根底から懐柔されようとしているのがよくわかります。

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かどわかす側からすれば、
ここは育てた稲穂を収穫して、着実に駒を進める場面と思うのですが、まだジョーは刈り取ろうとしません。
パンのちぎり方と同じ性格が、ここにでています。

せっかくワインに手をつけようとしたのをさえぎって、
ジョーはダメ押しに入ります。

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あなたは純粋ゆえに憎悪を貫こうとしている。

そうです。
ジョーの目的はカギ爪の男への復讐をやめさせること。
ジョーはカギ爪の配下でした。

「今日は終わりにするか、続けるか、決めるのはあなたです」
ビリヤードの話をしているようで、復讐のことをいっています。
ジョーの結論は決まっているのに、それを押し付けず、
結論はヴァン自身に出させようとしています。

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三日目の朝。
ヴァンとウェンディの別々の朝食。

ウェンディの朝食。
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・兄ミハエルは村に送り届けるから帰ったほうがいい。
・ヴァンもそうしたほうがいいといっている。


ヴァンの朝食。(相変わらず調味料かけてます)
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・ウェンディは村に帰るといっている。


ジョーが彼らに別々に吹き込んだことは、まったくの嘘なわけですが、ヴァンとウェンディは互いにそれを知りません。

ジョーは、二者の情報を分断して彼らを同時に操ろうとしています。
これは頭の良いサイコパスの手口そのものです。

二重三重の心理的な罠にからめとられ、ついにヴァンはひとり口に出します。

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「エレナ俺は疲れたよ。お前を思い出にしていいか」






・・・まあ、ここからが熱血復讐アニメ『ガン×ソード』の真骨頂なわけですが。

虚構が真実に打ち破られるストレートな展開。
緻密な演出から急転して、まるで明と暗が入れ替わるかのように、ハデな演出に切り替わる、緩急をつけたリズム。
この回は、かなりの傑作だと思います。

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他にも柱時計や、ビリヤードの玉、ジョーの飼い犬の演出なども注目に価するのですが、
このブログは食べ物に特化して語りたいので省きました。


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涼宮ハルヒの憂鬱 第5話 「涼宮ハルヒの憂鬱Ⅲ」

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今回は食べ物というテーマからは若干それますが、
親戚の「飲み物」に重点をおいて語りたいです。

人体の60%は水分でできていますから、
飲み物は、食べものと同じく、生きるという本能に直結したアイテム。
食物の飢餓感と渇きのそれは別物だと私は思いますが、大雑把に言って同じ方向の摂取の欲求です。

飲み物を使った演出では、食べ物と同じくキャラクターの行動に説得力を生み出す効果があるはずです。

違うところがあるとすれば、
飲み物のほうが、食べ物よりも、メンタルな部分に直結しているように感じます。

渇きを癒すのはもちろんですが、嗜好品としてリラックスに活用したり、食べ物を流し込んだり、渇きを癒すのとは別の意味で、水分を摂取する場面のほうが圧倒的に多いと思うのです。
むしろ喉が渇いてしょうがないときのほうが珍しいくらいではないでしょうか。

そういった飲み物が今回のピックアップ対象です。


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さて今回、SOS団は、世の中の”不思議”を探しに街へ散策にでかけます。

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せっかくの休日をこの無意味なイベントに付き合わされることになったキョンですが
ハルヒのルールにより、この日の非参加者は死刑になるので、しぶしぶ参加します。
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ここで2組に班分けするのですが、ハルヒは終始イライラしています。
その”イライラ”のワケが判明するのは最終回。
ともかく尋常でないイライラがハルヒを襲い、それはやがて、あろうことか世界の崩壊に繋がってしまうのです。
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このなんとも物騒な”イライラ”の小道具に使われてるのが「飲み物」です。
とくに飲み物である必要はないと思うのですが、昼食の時間ではないこともあって、ハルヒの”イライラ”がストローの吸引力で表現されています。




昼食。
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ファストフード店のボックス席に座る5人。
二人掛けのようにみえるソファに三人は窮屈そうです。
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二回目の班分けでもハルヒのイライラは頂点に達しようかという勢いです。

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ここでもハルヒは○ックシェイクのストローにかぶりついてます。
まるでタバコを一服することで精神の安定を図ろうとするかのように。

どうやら、世界の終わりも近いようですね。

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さて、後半の長丁場。
謎の転校生、小泉君がついに自分の素性と目的を明かすシーンについて書きたいです。
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このシーン、小泉君の語る話は非常に面白いのですが、
いかんせん長台詞のうえに、難解で理屈っぽい話がつづくので、
演出的にはきついシーンだと思います。
逆に言うと、ここが演出家の手腕の見せ所でもあるわけですが。

そこで登場する小道具が「飲み物」です。

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ふたりの会話は、
まず紙コップに注がれた飲料(仮にコーヒー)をテーブルに置くことから始まります。

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現実に、こういう打ち明け話を持ちかけられた場合もそうでしょうが、
なにか口にするものがないと場がもたないというか、
たとえば、商談などの場に食事ともなうのは、美味しいもので場をなごませて事をうまく運ぶといった効果があるためといいますが、
もうひとつ
「これを食べ終わるまで(あるいは飲み終わるまで)は、この場を動かない」
という、暗黙の契約が含まれているように思うのです。


このことは、この場面を見ている視聴者にとっても同じで、
コーヒーをテーブルに置くことで、
「さあ長い話がはじまるけど、覚悟してちゃんと聞けよ」
と、前置きをする効果があるのではないでしょうか。

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そして、ここにコーヒーという小道具があるだけで、
場がしっぽり収まるというか。
会話を、よりテンポよい会話たらしめるような相乗効果も、
同時にもたらしているように思います。
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このシーンの演出では、ほかにも凝ったレイアウトなどを駆使してますが、
やはりこの紙コップのコーヒーがなければどこか寂しい。
視聴者にとっても”手持ち無沙汰”な印象のシーンになったと思います。
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飲み物の場合は、食事よりも、より気軽にセッティングができるため、
この効果を狙ったとき、たいへん利便性の高いアイテムといえます。


涼宮ハルヒの憂鬱 第8話 「孤島症候群(後編)」

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解決編。
殺人事件の真相はおいといて、食べ物チェックです。

今回の事件解決のカギとなるのが食べ物です。

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事件のせいで食事時間が遅くなり、
キョンの妹が腹をすかせて台所をうろついていると・・・
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これはパパイヤに生ハムをのせたもの。
ニンジンとキノコのソテー、それと豆腐?
上にはミョウガの梅酢漬けが乗ってるように見えます。
和風だとすると、パパイヤではなくナスでしょうか。
これとパンを食べるのか・・・

メニューはさておき、
そこには、一枚の食べ終わった皿が・・・
名探偵キョンの灰色の脳細胞が回転を始めます。
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食べ終わった皿というのは、それを通して、食事をした人物を強烈に想像させます。
顔が見えないからこそ、その人物の輪郭がかえって際立つようになるのです。
この食べ残したニンジンと食器が、その人物を推測するヒントなのですが、
いい年して好き嫌いはいけませんね。

出されたものがたとえ、ザザムシでも蜂の子であっても綺麗に食べましょう。
でないと食べ物に失礼です。


涼宮ハルヒの憂鬱 第6話 「孤島症候群(前編)」

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 SOS団の夏休み。
ハルヒたちは、小泉君の知り合いの所有する孤島のお屋敷に招待されます。
クローズドサークルとなったこの館で殺人事件が起きるのですが・・・
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それはさておき、食べ物チェックです。

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事件の真相は、第8話の解決編で明かされますが、
この食事シーンには、事件解明の重要なヒントが隠されていて、
キョンの妹が、ピーマン食べたくないとダダをこねるのも、地味にその伏線になってたりします。
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しかしTVでは、第7話をはさんで、2週間後の第8話で解決編が放送されるという大胆な構成なので、そんな伏線はすっかり覚えてませんでしたがw


肝心の料理の作画はあまりよくないですね。
夕食と、次の朝の朝食シーンと同じ構図で使いまわしていたり、
料理そのものも雑に描かれてるせいで、豪華な夕げのはずなのに、雰囲気がさっぱりです。

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朝食のクロワッサンなどちょっとひどいですね。

そして、このクロワッサンにバターを塗って食べてます。
ただでさえバターをたっぷり生地に練りこんであるクロワッサンに、さらにバター? と驚いたんですが・・・

最初、作画が雑なので、パンを描き間違えてるんじゃないかと思いました。
ハルヒだけ性格を表して異常な食べ方をしているという演出なのかとも思いましたが、よくみると小泉君もバター塗ってます。

少し調べて見たら、こういう食べ方は普通に存在するようですね。
私がものを知らなかっただけのようです。
しかし体に悪そうだなあ・・・

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さて、次に食べ方チェックですが、個性派のふたりはわかりやすいアクションになってます。
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ハルヒはひたすら豪快かつ下品に。
長門はロボットらしく、エネルギーを補給するかのごとく機械的に口に放り込んでいきます。
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小エビのマリネらしきものから、エビだけを取って食い、
残ったシッポを皿に捨てるという動作のサイクルを繰り返す様はコミカルです。
もし高橋留美子がこれに擬音をつけるなら「ひょいぱくひょいぱく」でしょう。



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