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地獄少女 第17話 「硝子ノ風景」

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毎回、地獄少女の想念を受信してしまい、復讐の依頼主の情報を得ているつぐみちゃん。

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柴田はつぐみちゃんの情報をたよりに地獄少女の取材をするようになり、
それが地獄少女と彼らとの因縁によるものとも知らずに、深みにはまっていきます。

そんな深みに足を踏み入れたゆえにか、
今回柴田親子は、イレギュラーな事態に遭遇してしまいます。
依頼主は、普通は人間なのですが、もしも人間でなかったら。

今回はそういう話です。



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舞台は、町から遠く離れたサナトリウム。

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人の気配が感じられないこの寂しげな療養所で、
柴田とつぐみは、ニナという青い瞳の少女に出会います。

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彼女に質問をしても、この無人のサナトリウムの不可解さと同様、
不明瞭な答えしか返って来ません。
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地獄通信にアクセスし、父親に復讐しようとしたことをあっさり認めるニナですが、
その父親がいったいどこにいるのか。
なぜ恨んでいるのかという肝心な部分はあいまいなままです。

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ニナの話す話は、筋道が通っているようでいて、
その反面、あまりに希薄で統一感がないのです。
そのうちニナは不可解なことを言い出します。


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「わたしたち家族だもの」


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不安感を積み重ねる演出が効いていて、あとになるほど怖くなっていきます。
意外なオチなども含めて、怪談としてよくできたお話だと思います。


(※少しネタバレ含みます)
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さて、そんな怪談話にでてくる今回の食べ物ですが、
これはどうも料理の幻のようです。

このサナトリウムは実際には閉鎖された廃墟ですが、
ガスや水道が通っていたとは思えません。
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柴田がサナトリウムの中で、お茶を何度か入れますが、
それも現実のものなのかどうか。
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日本の昔話には、狐やタヌキに化かされる話があります。

そういった話に出てくるもてなしの料理は、朝になると馬糞だったりするわけですが、
この話での柴田親子は、偶然料理を食べずにすみます。
もし食べていたらどうなったのかなと、気になりますね(笑)

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太陽の牙ダグラム第28話 「戦火の陰の打算」

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港町ランベル市に着いた太陽の牙。
海辺で魚を釣っていますが、これがこの日の夕食になります。

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ところで釣りというのは、食糧採取のカテゴリとしては「漁」であり、
「漁」「狩り」と並ぶ、自然界から動物性タンパクを得るための人間の知恵です。

二重太陽が特徴であるこの惑星系の下、雄大な自然が地表を覆うこの惑星デロイアですが、
そもそも殖民惑星であるデロイアの海に魚はいるのでしょうか。

以前、ゲリラ会議が行われたスパ市のことを地元民のジョルジュが
漁港として発展した街だと解説していました。

デロイアの海には魚がわんさといるということですが、
それがこの星の原生種だとはとても思えません。

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「狩り」も自然界に生息している野生動物を狩る行為です。
以前に太陽の牙がイノシシを狩ったりしている場面がありましたが、
このイノシシは、地球のイノシシと同じものに見えます。



惑星を、人間が住める星に改造することをテラフォーミングといいます
テラフォーミング - Wikipedia


これはSFや夢物語ではなく、はるか未来に地球人が火星に移住するための研究が実際にされています。
アメリカでは、そのためのシミュレーションとして砂漠に完全密閉された施設が建てられ、実際にその中で動植物や人間が居住する実験が行われました。
実験は失敗してしまいましたが、そこで重要視されたのは、完成された物質循環サイクルでした。

物質循環には、植物の光合成から、動物の食物連載。細菌の分解までの生態系の循環も含まれます。


惑星デロイアには緑もあり、様々な野生動物がいるようですが、
これらはすべて、大規模なテラフォーミングが行われた結果だと思われます。

この作品では、この星に入植をして開墾をした人たちの苦悩が描かれますが、
地球側からすれば、入植できる環境になるまでが、気の遠くなるような巨額の費用と時間をかけた一大事業だったに違いありません。
いまでは地球の食糧庫と呼ばれるようにまで発展したデロイアですが、
もしかしたら、デロイアが搾取される背景にはそんな事情があるのかもしれませんね。





さて、仲間が魚を釣っている間、サマリン博士とクリンは、この町を支えている大企業、
ネルオーダー・メタリック社の社長に会見しています。

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彼らゲリラ組織には、現在バックとなるスポンサーがなく、
資金面でかなり厳しいらしいのです。



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資金援助の約束を条件付きでとりつけたサマリン博士たちが浜辺に帰ってきました。

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浜辺で釣った魚を焼いての夕食です。

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ビリーだけはカップめんを食べていますね。
魚が苦手なんでしょうか。
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この食事風景は、彼らが本当に困窮しているように見えます。
これまでの彼らの主な食料は、どうも
敵からの強奪と狩猟によって支えられていたようですね。

ネルオーダー・メタリック社の資金援助がかなえば、
少しは良いものが食べられそうです。



第30話で、
パルミナへ渡る船の交渉をするサマリン博士を、
外で待つクリンたちが描かれています。

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そのときクリンがパンをかじっていますが、
本当に、ただのコッペパンですね。
莫大な資金を調達した後なのに質素です。

これから先の戦いを考えると、金はいくらあっても良いし、
まだ足りないくらいなのかもしれません

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ランベルを出発する直前に、彼らは物資を買い入れているようでした。
これから先の長い戦いに必要なもの。
もちろんそれには食料も含まれているのでしょう。



...おまけを読む (作品の感想と解説)

ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎

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ここは地中海のコルカカ島。前半の飲食シーンはすべて、女主人マリアがこの島でひとり経営するバーでの描写です。

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『ルパン三世』はアダルト層を意識して作られたシリーズですから、自然と飲酒のシーンが多くなります。
そして、ベテランの出崎監督は、大人の演出をできる監督だと思います。

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酒場ではルパンたちが、三者三様に酒を飲んでいます。次元と五右衛門を仕事に誘うルパンですが、彼らはなびきません。

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横にどいて勝手に日本酒をチビチビやっている五右衛門。

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「今回は組まん」

次元も五右衛門もそれぞれの目的を持ってこの島にやってきました。

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五右衛門の目的は、斬鉄剣でも斬れないというパンドラの箱を斬ること。

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次元の目的は、仲間を裏切って大金を持ち逃げしたクレイジー・マッシュに復讐すること。
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「やめなって、殺しなんて一文にもなんねえよ?」

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三人の狙いが実は一本の線につながると気づいたたルパンは、大喜びでふたりに酒を振舞いますが、次元も五右衛門もやはりなびきません。
自分の目的には自分でケリをつける。たとえ仲間といえど踏み入らせない領域があるのでしょう。

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一杯飲み終わると、それぞれが自分の根城に散っていきます。


翌朝。店主のマリアがいないので、勝手に食パンを焼いて朝食を摂るルパン。
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パンをくわえながらネクタイを締める姿がチャーミングです。

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鏡に映った机の上に、銃弾を見つけるルパン。どうもこの女店主にはなにか事情がありそうです。

二日目の晩がやってきました。

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バラバラに行動している彼らですが、この島にバーが一軒しかないためか、皆自然とこの店に集まってきます。

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「おかみ。椿正宗の熱燗一本」

椿正宗は、菊正宗をもじった架空の酒だと思ったんですが、
そういう商標の酒は存在するようですね。
日本酒にはキレの良い味の意味をこめて名刀正宗の名前をつけることが多いみたいですが、
斬鉄剣という業物を使う五右衛門が好んで飲む酒ですから、椿正宗は、そりゃもうかなりの切れ味なんでしょう。

 次元はなんだか深刻な顔をしています。その異様さに気づいたルパンと五右衛門。

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次元は生きて帰らないかもしれない戦いに赴くため、ふたりに別れをいいにきたのです。
手伝うという二人を遮り、次元はバーボンを注文。

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親友でさえ近づかせない気迫の次元。
その背中を見送るしかないルパンですが、このまま指をくわえてみているルパンでもありません。
だからこそルパン一家の中心にルパンがいるのだといえます。

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一夜明けて、バーに戻っての朝食。

次元も五右衛門もドジを踏んで、お宝探しを断念しようかと気落ちするルパン。
パンをスープにつけて食べる描写が細かいです。

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夜になり、レジスタンス組織”サソリ”のアジトでの夕食。
不二子も加わり、ようやくルパン一家が集結します。
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よそ者相手に渋々商売していた感のあったマリアですが、このとき作った料理には、家庭的な温かみがあるように思います。
秘密のアジトに彼らを迎え入れるということは、彼らに心を開いているということなのかもしれません。

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ワインもあるというので、大喜びのルパン。
ついにルパン一家の始動です。



さて、次は銭形です。
銭形の食事シーンをまとめてみました。

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今回銭形は、物語にまったく関わらず、ほとんど意味のない登場の仕方であるばかりか、惨めこの上ない役回りです。

しかし、銭形の食べ物に関するシーンがいくつかあり、
その演出が、銭形のみじめさをよりいっそう強調していたために、
一切活躍してないにもかかわらず、銭形の存在感を際立たせていたように思います。

空腹というのは、キャラクターに哀愁を添え、視聴者に強い印象を植え付けるるのに絶好の要素だと思います。


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ICPO本部で、経費と認められない領収書の束を突きつけられ、しょんぼり歩く銭形。懐も寂しいようです。
たまたま見かけた不二子の乗った車を追いかけて、トランクの中に忍び込んだのが運のつき。
はるばるコルカカ島までつれてこられてしまいます。

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空腹で憔悴しながらも、なんとか脱出した銭形は、とにかく食べ物を探します。

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冷蔵庫の中に食べ物発見。たっぷりの肉です。
空腹のときにこれをみたら宝の山に思えるかもしれませんね。

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お酒も入っていい気持ち。
しかし、運悪く不二子に出くわし、コンサノの手下に追われる身に。
何とか逃げおおせるものの、雨の中行くところのない銭形。
持ってきた小ぶりのソーセージを泣きながらかじる姿は哀れとしか言いようがありません。

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前作『バイバイリバティ』でも、ルパンや銭形がソーセージをかじるシーンがありましたが、
出崎監督はソーセージに思い入れがあるんでしょうか。


次は牢屋のシーン。
コンサノの手下に、牢屋に放り込まれる次元。そこには先客がいました。
銭形です。

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「ここの飯はよお次元、うまくねえぞ」

やっぱりつかまってしまったようですが、なんとか食えているのでその点では満足そう。
なんという覇気のない銭形。

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やがて次元は牢から出され、銭形だけまだ囚われています。

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「おーい、メシの時間だぞーい 」

ラッパの音で起き出し、メシの時間だと騒いで、食事の催促をする銭形。
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しかし外では銭形の存在など忘れられ、お宝を目指して軍隊の大行進が始まっています。

「おーいもしもし係の人。昨日の晩飯からずっと配給がないのですよ」

ついにぶちきれる銭形。

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「メシ食わせろっていっとるのが聞こえねぇのかー!」

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怒り爆発、牢を易々と破ります。

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「こらー!俺のメシいったいどうなってるんだこのヤロー」

すでに牢からの脱出とかどうでもよくなってしまったようで、メシのことだけしか頭にない様子です。

本当に顔出しだけで、意味のない登場の銭形でしたが、
演出のおかげで、存在感だけはやたらありました。



最後に小ネタ。カルロス大統領のセリフから。

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宿敵コンサノ軍が、大統領官邸を包囲したというのに、
将校を呼びつけて大統領が尋ねたことは、今夜のメインディッシュはなにかということでした。
なんとものんきな話です。この島では、こんなことは日常茶飯事なのでしょう。

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ちなみにこの将校のセリフでだけでてくる今夜の料理は、
「骨付き肉のクイーン風味インディアカレー和えとことん煮込み」 だそうです。
カルロス大統領は、 「キャビアとコンビーフの白味噌スープも忘れるなよ」  と付け加えます。
何がしたいのかわからないトンデモメニューですが、これはぜひ絵で見せてほしかったですね。



...おまけを読む (作品の感想と解説)

THEビッグオー Act:03「Electric City」(その2)

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この作品の主人公は、ネゴシエイターのロジャー・スミスですが、
ロジャーと同じくらいウェイトを置いて描かれているキャラクターが、彼の片腕となるアンドロイドの少女ドロシーです。
第三話の冒頭にドロシーの食事シーンがあります。



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スクランブルエッグをいらいらしながら突つき、
ドロシーを眺めているロジャー。

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モーターの回るような音を立てながら、カップをつかむ動作を機械的にこなしていくドロシー。
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パカッと口が開き

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続いてカップをかたむける。


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「そうか、真似てるだけなんだ。だから不自然なんだ」

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そのとき停電が起こり、食堂も真っ暗になってしまいます。
最近この街では停電が頻発しているようです。


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頭のCD挿入口をイジェクトして、明かりの代わりにするドロシー。
「食事を続けたら?」


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やめてくれ!と悲鳴をあげるロジャー。
彼の優雅な朝のひとときは、ドロシーの出現によってめちゃくちゃになってしまいました。




食事は、私たちが普段普通に行っている行為であるだけに、
この演出で語られていることは、生理的な感覚を伴っていると思います。
このシーンは、「食事」という行為を通して、「アンドロイドの本質」を描いています。


それでは「アンドロイドの本質」とはなんでしょう。

アンドロイドは「人造人間」。
人の手がつくった人のまがい物です。

人造人間 - Wikipedia


今回の食事シーンの演出意図には、
アンドロイドが人間と違う種族であることを再確認するという意味があると思います。

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では、なぜそんなことを再確認する必要があるかというと、
それはアンドロイドが人と似ているからに他なりません。

そして、それこそが「アンドロイドの本質」なのです。
人を真似て作るところにアンドロイドの意義があります。

ドロシーは、機械仕掛けですから、彼女にとって食べるという行為は無意味です。

しかしアンドロイドは人を真似て作ったロボット。
動く「人形」です。


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 爆風で木の葉のように揺れるドロシーの姿はまるで人形。(第一話より)

人形は、その姿に人の面影を映し、見る人に「人間」を想起させます。
そういったことにこそ、人の形をしている意味があるはずです。
アンドロイドが人の真似をすることは、
アンドロイドの最重要な使命といえるのではないでしょうか。

ですから、「アンドロイドの本質」を厳密に論じるならば、
それは「人間と違うこと」とは真逆。
人間を上手に真似ることであり、
人と見紛うばかりに行動も人間になるべく近づくこと。
究極的には、彼らの食べる姿は人間とまったく同じであるべきなのではないでしょうか。
しかし、そこには恐らく限界があり、決して人間にはなれないのもアンドロイドです。

ドロシーの食べ方は「人間として」まだまだ大きな欠陥がある、つまりアンドロイドの使命をまだ果たせていないだけなのだと思います。

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考えてみれば、アニメのキャラクターもアンドロイドと同じです。
人間を模して生み出された以上、彼らが生身の人間と同じ行動をとるのは、彼らの使命なのです。
だからこそ、「人間のように」食べ物を食べるシーンが重要になってくるのです。

見ている視聴者に「真似てるだけなんだ。だから不自然なんだ」といわせないよう、
生身のアニメーターが神経を注いで描いた作画には、人を感動させる力があると思います。




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