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墓場鬼太郎 第3話 「吸血木」

鬼太郎に関わってしまったせいで地獄に迷い込んだ会社員の水木。
目玉オヤジの温情のおかげでなんとかシャバに戻ってこれました。

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水木と鬼太郎は現在、三味線屋の二階に間借りしているのですが、
鬼太郎と目玉オヤジが待つ部屋にまっすぐ帰りたくないのでしょう。

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会社が終わると水木は寄り道し、一杯引っ掛けてから帰宅します。



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帰るなり、鬼太郎がやけにやさしい態度で水木を出迎えます。

「今日はおいしい夕食が用意してありますよ」

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「ヤモリの煮汁です」

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「あ、いや・・けっこう・・・」
水木はあっさり断りますが、鬼太郎は引き下がりません。

「そういわずに、いかした味ですぜぇ」

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不気味な微笑をたたえ、じっと水木を睨みつける鬼太郎。
嫌がらせのつもりなのでしょうか。


水木はようやく鬼太郎の真意に気づきます。

「実はクレヨンが欲しいんです」

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水木は心得てるようで、50円を渡します。


「ありがと ウヒヒヒヒ」

あれでコビを売っていたとは、さすが鬼太郎です。

昼間から墓場を徘徊してそうな、色気も可愛げもない鬼太郎なのですが。
いまは、間借りしている三味線屋の娘、寝子ちゃんに夢中。

鬼太郎がクレヨンを欲しがっていたのは、
彼女と同じ教室で学ぶために学校に通っているからなのでした。

neko 

tererukitarou

すこしは可愛げのある少年に思えてきましたが、油断は禁物です。
どんな形であれ鬼太郎に関わってしまうと、とんでもないことに巻き込まれる可能性があるのです。
そしてそれは、生死に関わることかもしれないのです。

次回は鬼太郎の学校での食生活を紹介します。


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じゃりン子チエ 第2話 「テツは教育パパ!」



■ やっかいな客

ホルモン屋をひとりで切り盛りしているチエちゃん。
忙しい時間帯も去り、お客が赤ら顔で帰って行きます。

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「おおきにまたきてやー」

表まで出て、お客を笑顔で見送るチエちゃん。
上客にはとても素晴らしい対応。
しかしそうでない客には・・・



この界隈は、一筋縄ではいかないようなゴロツキも大勢いるようです。
そういう手合いに一歩もひるまないのもチエちゃんです。

「金ここに置くで」
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チエちゃんは客とすれ違い、
勘定を手に取るや、すばやく振り向きます

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「こらおっさん!」
「酒が2杯ホルモンが13本や、400円たらん!」
客に詰め寄るチエちゃん。

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「わし5本しか食うてないやないけ」
すまし顔でとぼける客。

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チエちゃんの顔がみるみる歪んでいきます。
この顔になるとやばいです。

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椅子を蹴倒すと、おっさんが座っていた足元には8本の串が。
「おっさんが串隠すとこ、うちちゃんと見てたんや」

恐らくこれはハッタリだと思います。
勘定はちゃんと覚えていても、忙しいせいで客の不審な行動などいちいち監視している余裕はないからです。
オッサンのほうも、そこにつけこんで串を隠したのでしょう。

チエちゃんは、オッサンの「証拠はあるのか」
という居直りに何も言い返せなくなり黙ってしまいます。

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「証拠のないときはどないするんじゃこら」
チエちゃんピンチ・・・!

そこにちょっと嫌なヒーローが登場し、
おっさんはほうほうのていで逃げ出すことになりますが、
店の仕入れの金をちょろまかしているようなヒーローだったためか、
あまり褒めてはもらえません。

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しかし、チエちゃんの中で、こっそりとテツの株は上がったことでしょう。
チエちゃんの笑顔がそれを物語っています。



さて、このシーンは、あまり食べ物とは関係がない描写だったのですが、
あまりに素晴らしいシーンだったため紹介しました。
これは劇場版にもあるシーンで高畑演出です。
(この第二話は高畑勲が「武元哲」の別名義で演出している回でもあります)


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金をとってさっと振り向き、
足で椅子を蹴倒して、証拠の串を突きつける動作の軽やかなタイミング。
さっと下方に縦パン(ティルトダウン)するカメラ。
流れるような動きのひとつひとつに目が離せません。



これら、計算された動きのタイミングも素晴らしいのですが、
高畑演出は見れば見るほど味が出るというか。
気に入って何度もこのシーンを見ているうちに、あることに気づきました。
それはキャラの立ち位置です。



原作では、このたちの悪いオッサンは店の入り口近くで飲んでいて、
金を置いて去ろうとするのを、チエちゃんがカウンターを回りこんで追いかけてくるため。
このやり取りは、店の入り口近くで行われます。

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しかし高畑版アニメでは、まず客が奥で飲んでいるところが違います。
そして直前に、他の客を店先まで出て送り出すというシーンを入れているため、
このオッサンとすれ違うカットが生まれています。

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すれ違いざまに「おおきにー」といったとき、チエちゃんとおっさんが一瞬だけ最接近しますが、
その距離はどんどん離れていき、
すぐさまチエちゃんが金を勘定して、「こらおっさん!」と呼びとめたので、
オッサンは、店の入り口で止まります。
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チエちゃんとオッサンの立ち位置がここで決まります。
チエちゃんは、不正の現場に陣取るため、オッサンが飲んでいた位置を動きません。

そしてオッサンも動かないのです。

オッサンは、いつでも逃げ出せるように入り口(出口)に陣取っているだけかもしれませんが、
それよりもこの演出では、ふたりの「距離」の方に意味があるように思います。

一見オッサンの物腰やセリフは、
理不尽ないいがかりをつける店主に対して、冷静に誤解を解こうとする態度にみえるのですが、
完璧に演じて見せているようで、彼の態度には「嘘のサイン」がでているのです。

人間が会話するときには、適切な互いの距離というものがあります。
「ひざを突き合わせて」という言葉が存在するように、
込み入った話をする場合ほど、自然と相手との距離は近くなるものです。

彼は、チエちゃんと込み入ったやりとりをしているのですから
無実ならば相手の距離(テリトリー)に入って、「話をする態度」を整えてから会話をするのが自然な行動のはずです。
ですが、話はどんどんこじれてるというのに、オッサンは入り口(出口)から動こうとはしません。

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 離れた距離で進む会話


そしてこの距離関係が崩れるときがきます。
「証拠はあるのか」というオッサンの開き直りに、チエちゃんがぐうの音もでなくなった瞬間、
オッサンは一気に攻勢に転じます。
そしてこのときとばかり、彼は近づいてくるのです。

近づくオッサン
        近づいてくるオッサン

ふたりの距離は、まるでオッサンの気の持ち方のバロメーターです。
無実のふりでとぼけていたときの彼は雄弁でありながらも、気持ちのうえでは守勢でした。
しかし、相手が弱くなった瞬間に彼は距離を縮めて、自らの強さを誇示しだしたのです。

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原作では、勘定の言いあいからチエちゃんが小突かれるまで、終始ふたりの距離は変わりません。
アニメ版での、このふたりの距離の伸び縮みは、
先にチエちゃんが客を送り出したり、オッサンが飲んでいる場所を変えたりと、
お膳立てをしてつくりあげた、「計算された立ち位置」により生み出された演出だと思われます。



...おまけを読む (作品の感想と解説)

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