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みなみけ 第11話 「となりの南さん」

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■もうひとつの南家

『みなみけ』には、南家が二つ出てきます。
第10話から、千秋の同級生として登場した冬馬は、
ヒロイン三姉妹と同じ「南」という苗字でした。

冬馬には、上に三人の兄がいて、皆どこかズレた人たちです。
彼らは、妹のことでやたらと会議を開くのですが。
その様子は、まるで悪の組織の作戦会議のよう。
それもギャグ漫画で描かれるようなマヌケな悪の組織の方です。

この「もうひとつの南家」の主要構成員である兄達が初登場となるこの回では、
ひとりひとりに食べるシーンがあるので、順番に紹介していきます。




◆長男

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 この人にはまだ名前がありません。

原作漫画でそのうち名前が明かされることもあるかもしれませんが、
ぜひ無名のままいってほしいですね。
なぜならこの人は組織の首領だからです。

首領は最終回で巨大化するまでは、あまり前にでてはいけません。
適度に謎をちらつかせつつ、影から配下を操っていればいいのです。

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この作戦会議室には、こたつとみかんが備え付けてあります。

首領は作戦立案だけして、
あとは実働部隊の報告を待ちながら、
することといえば、みかんを食べるくらい。

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だいぶ食べてますね。
皮の数をみると4個目のようですが、
みかんは食べ過ぎると柑皮症といって、
手が黄色くなってしまいますので食べすぎはいけません。


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首領が、みかんを食べずにいられないほどに気をもんでいるのは、
敵本部に送り込んだスパイからの連絡が遅いからなのですが、
さてそのスパイはどうしているかを次に見てみましょう。



◆三男アキラ

akira
 
中学一年生のアキラは、
頭の中が盛った犬のようなところがありますが、それも歳相応というか、
兄弟の中で一番まともなのはこの人かもしれません。今日は兄の命令で南家に突撃訪問しにきました。

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そしてミイラ取りがミイラに。
こちらの南家で夕食をとることが多くなった冬馬と一緒に、
ちゃっかり夕食の団欒に加わっています。

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鍋とはまた賑わいのあるメニューですね。
これを食ったら、もはや他人ではなくなるといっても過言ではないでしょう。
そういえばこの状況が面白くないはずの人がひとりいるはずでした。

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「おかわりしてんじゃないよ」

夏奈がここまで鋭い攻撃を仕掛けてくるのは、
餌の縄張りを荒らされているからだと思います。
野生動物は自分の餌場の権利を譲りません。


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ここまで言われたら、次から来にくいですね。
追い払うことに成功したようです。


ところで夏奈も、このセリフの直前には「残さず食べろよ」ともいっているので、
おかわりをせずに、美味しいもてなしの食事を食べきっているぶんには
特に問題はなかったのかもしれません。
私もそう思います。
南家ではおかわりは余計でしたね。



◆次男ナツキ

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高1のナツキは元不良です。
春香と同じ高校に通っていて、
保坂に誘われてバレー部に入ってからはおとなしくなったそうですが、
その部活にもあまり出ていない様子。

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そのバレー部主将の保坂が、昼休みに1年のナツキのクラスを尋ねてきました。
ナツキは部活に出れない理由を述べます。

「メシつくんないといけないんで」
もうひとつの南家にも両親がいないのですが、この家では次男のナツキが炊事をやってるみたいです。
アルバイトも食べ物屋で厨房に入ってますし、不良というよりも完全におさんどんキャラで、
彼が部活に出ない理由も、同じくおさんどんキャラである春香とまったく同じです。
歳の離れた末の妹にしてみれば、母親の役割りを担っているのはこのナツキかもしれませんね。

しかし彼自身の弁当はというと、菓子パンと牛乳。
家庭的な弁当を持参する春香とは、やはりどこか違います。

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そんな昼食前の彼に、自分の作った弁当を食べてくれという保坂。

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誤解されるようなシチュエーションなので、このセリフにはすぐ訂正が入りますが、
保坂が言うと、なにが起きてもおかしくない人だけに、じわりと迫ってくる類いの怖さがあります。
今回、保坂は春香のためにつくった弁当をナツキに味見して欲しいだけだったようですね。
何事もなくて本当に良かったです。

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「マジビビったっす」と無表情にいうナツキ。
この状況でビビらない人間はそういないとは思いますが、
彼は、あまり感情を表に出さないキャラクターのようです。

さらに不条理な光景が続きます。

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「いまメシ食ったばかりで満腹なんで」
といいながらパンを食べだすナツキ。

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セリフと行動がまったくマッチしてない、彼の異様なこの食事の様子は、
ひょっとして彼は、保坂を上回る危険な人なのではと疑うには十分なものでしたが、
これも彼の硬派ゆえの不器用さから来るものだったのでした。


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『俺には どんな味なら女が喜ぶかなんて わからないし・・・』

嘘をついても顔には出さず。
かといってこれがポーカーフェイスというわけでもなく、
彼はどこまでも嘘のつけない潔癖な体質のようです。

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こうしてナツキは、保坂の依頼を体よく(?)断ったのですが、
後日、彼は保坂の愛情弁当の味見をやっぱりすることになります。

かたくなに味見を拒否していたナツキでしたが、
この日、春香に直接会いにいった彼は、
春香に食べさせるという保坂の手作り弁当にあらためて興味をもったようなのです。

つまりこの味見シーンは、弁当を通じてナツキの女への関心や接し方の変化を描いてるといえます。
拒否していた弁当に興味をもったという経緯は、そのまま「弁当」を「女性」に置き換えることが出来そうです。


ちなみに、この直前にあった春香とナツキのファーストコンタクトは、
エロと暴力が一緒になったようなインパクトのあるものでした。
この場面では、春香の巨乳と拳が次々にナツキを襲います。

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硬派だったはずのナツキの心境が変化した背景には、このショッキングな体験が大いに作用しているようです。
共産主義国などが得意とする洗脳の手法に、天国と地獄を入れ替わりに体験させるというテクニックがありますが、
この状況には、それとどこか似ている部分があるかもしれません。

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さて、こういったことを踏まえたうえで、
ナツキが春香の替わりに弁当を食べるシーンを見てみましょう。

弁当開ける 
弁当を空ける瞬間というのは、わくわくしますね。

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保坂の愛情弁当の中身は、
焼きナスに松茸。サトイモの煮付け。
デザートに栗きんとん。
女子高生の食べる昼食とはとても思えないような風流のある、秋の味覚で彩った和風弁当です。

これに「せっかくの香りが消えちゃってますね」とダメだしをするナツキも、相当鋭敏な感覚の風流人。
保坂が、味見役に彼を選んだのも考えなしにではないようです。

鼻血ナツキ 
春香のために作られた弁当を食べながら、
その春香に殴られたときの出血が鼻腔から口を伝います。
「懐かしい血の味がします」
目を閉じて言うその姿は、ケンカに明け暮れていた過去を甘いノスタルジーとともに思い返しているように見えます。

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一方で、夕げの支度をする春香も、昼間の出来事を引きずっているようです。
いつもは軽快な包丁の音が今日は乱れています。

荒れる春香 

包丁をズドンと振り下ろす姿はなかなかホラーチック。
続編の「みなみけおかわり」では春香のキャラクター付けが怖すぎてファンから不評だったようですが、
春香というキャラクターは、ほのぼのとバイオレンスの二面性が共存しているキャラです。
片面だけをことさら取り上げてしまうとその絶妙なバランスが崩れてしまいますが、バイオレンスやホラーな要素は春香がもともと持っている要素なのです。

先の、ナツキが春香に殴られて血の味を懐かしむ描写は、
彼の元ヤンの気性が異性を見定めるレーダーとして働き、春香のバイオレンスな部分に反応しているのではないでしょうか。
これがそういった暗喩だとすれば、このことは春香サイドからみても言えることだと思えます。
これまで春香に惚れる男は何人かいましたが、肝心の春香側に感情のほうは微動だにしませんでした。
しかしここにきてダークホース登場です。

春香との間に恋愛フラグらしきものを立てたのは、いきなり登場したこのナツキが初めてでしょう。
不愉快な出来事とはいえ、春香の心にここまで波風を立てたのですから、
ナツキの顔は他の男どもよりも、はるかに春香の胸に印象深く刻まれたことでしょうね。
(実際に春香の胸に顔をうずめているわけですし)

さらに、前述のふたりの共通項の多いキャラクター性は、
このままゴールインしてもおかしくないくらい強力な未来の予感をかもし出しています。

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翌日。
もうひとつの南家の朝食風景。

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バランスのとれた和食です。
一汁一菜にサイドメニューの煮付け。
中央にサラダボウルのようなものがみえます。
このしっかりした朝食をみると、やはりこの家ではナツキが台所に立っているのだと思われます。

小魚食うナツキ

そんなナツキの脳裏に急に昨日のできごとが浮かんできます。

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小魚を取り落とし、そのまま顔面から食卓に突っ伏すナツキ。
どうやら、例のちょっとエッチなハプニングを思い出してのぼせてしまったようなのです。

硬派にとっては生き恥のような出来事ですから、死にたくなってるだけなのかもしれませんが、
他の描写をみるとどうもそれだけではないように思えます。
ナツキはとんだむっつりスケベだという弟の評価はあながち外れていないかもしれません。


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突っ伏したまま動かないナツキ。
あの出来事は相当応えているようですね。

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このあとナツキは、三姉妹のいる南家に足を踏み入れることになるのですが、
そこではさらに彼の鼻血を搾り出すような刺激的なハプニングが待っています。

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洗脳のテクニックでは、人間をある方向に誘導するために「条件反射」を引きだすというものがあります。
これには、「条件付け」の繰り返しが有効といわれていますが、
ナツキが春香を見て(または思い返して)、顔を卓に叩き付けたり鼻血を繰り返し出すというのは、
すでに「条件反射」が、外からもわかる形として現れているのかもしれませんね。

しかし、これでは洗脳完了の前に、彼の体内から血液がなくなってしまう気もします。
ぜひ彼には鉄分を摂って頑張ってほしいですね。



もちろん保坂にとっては、春香との間に彼が浮上してくることは好ましいことではありません。
保坂にミラクルが起きることはたぶん金輪際ないでしょうが、未来に絶対という言葉はありません。
ナツキが古風な倫理観で先輩を立てているうちに、保坂も鉄分をナツキの倍は摂って頑張って欲しいものです。



ではここで、鉄分を多く含む食材を紹介しておきましょう。

レバー、しじみ、ほうれん草、アーモンド、ひじき

このほか、魚介類や海草など海で採れるものは鉄分が多く含まれます。
ほうれん草は、アメリカの漫画『ポパイ』で主人公ポパイの怪力の源になっている食品ですから、
貧血を補うだけでなく、パイプをくわえたセーラーマンになるためにもぜひモリモリ食べていきたい食品ですが、
ほうれん草は、体内で結石を作るもとになる成分も含んでいます。
食べ過ぎるとセーラーマンになる前に尿路結石になってしまう可能性が高いので注意が必要です。




■ 山田

さて最後になりましたが、山田の話をしたいと思います。
毎回、みなみけでは原作の複数のエピソードを、
オリジナルエピソードでつなぐような構成になっていますが、
今回、もう一つの南家の話の中間に挿入されたこの短いエピソードもアニメオリジナル。

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夕食時、千秋のスプーンがシチューをすくったまま止まってしまいます。
食欲がないのは夕方の出来事のせい。

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話をきくとどうやら、千秋は学校帰りに山田という人物と別れ別れになってしまったらしく、
そのためにえらく落ち込んでいるようなのですが、かと思うと原因は夏奈にあると怒りだしたりで、
ふたりの姉にはさっぱり話が見えません。


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彼が山田です。



山田 

このエピソードは単に石蹴りをする千秋を追いかけるだけのものです。
学校から家まで石を蹴るという重要ミッションが一度始まってしまったら、
これを遂行するまでは、石を置いて帰宅はできません。

不運にも、家に帰り着く直前で通りがかった夏奈が偶然石を蹴飛ばしたせいで、このミッションは不成功に終わるのですが、
千秋はこの石に山田と名づけて擬人化していたため、とんでもないショックを受けます。
どうやら蹴っているうちに山田に感情移入してしまったようですね。

番組では、この千秋の無邪気な行動を、凝ったレイアウトを駆使してカメラが粘着質に追いかけます。
短く単純な話ながらも、そこに生まれる凝縮された空気は、長編のそれに匹敵するような内容がありました。

これはテレビアニメ『みなみけ』の特徴を、特によく現しているエピソードだと思います。


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BLOOD+ 第22話 「動物園」



「始まりの地」。通称「動物園」は、
19世紀の大富豪ゴルドシュミットの邸宅跡地のことです。

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敵のシュヴァリエ、アンシェルの言葉に導かれこの地を踏んだ小夜は、
100年以上も昔。
この館でアンシェルやゴルドシュミット、そしてハジらに囲まれ生活していた頃の出来事を思い出します。



天気の良い日に野原でピクニックをしている二人。
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今年のクロスグリのジャムは出来がいいといいながら、指でジャムをすくう小夜。
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美味しいジャムをなめなめしているところを、行儀が悪いとハジにたしなめられています。

このハジも動物園に来た頃は反抗的な目つきをした小柄な少年でしたが、
いつの間にか小夜の年齢を追い抜いて、長身の青年に成長しています。
小夜だけがいつまでも時が止まったまま少女のまま。

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 「ある目的」のため人買いから買われてきた少年ハジ

そんな小夜は、少女らしいわがままを発揮して、
無理難題をハジに引き受けさせることになってしまいます。

この日、小夜のために崖の壁面に生えている花を摘もうとして崖下に転落したハジは、
命の尽きる寸前に小夜の血を飲み、シュヴァリエとして生まれ変わります。

おそらくこのピクニックでの食事が、
ハジが人間として最後に摂った食事でしょう。
この後彼は100年以上の長きにわたって小夜だけを見つめ小夜を守ることになります。
それがシュヴァリエというものだからです。

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この出来事があったのは、1883年。
のちに「ボルドーの惨劇」と呼ばれる事件の当日です。

この日を境に、小夜のシュヴァリエとなったハジだけでなく、
ゴルドシュミットやアンシェル、ディーヴァら、主要登場人物たちの運命が大きく変わりました。
そして小夜の宿命の戦いもこの日始まったのです。



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