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『MEZZO』 第4話 「嘘の殻 EPISODE POSI」、第5話 「嘘の殻 EPISODE NEGA」

第4話と5話「嘘の殻」は、
表と裏のリバーシブル2部構成になってる特殊なエピソードです。


エピソード”ポジ”と”ネガ”では、それぞれ別のドラマが描かれ、
それぞれ食べ物が出てきますのでそれをチェック。


EPISODE POSI
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缶ビールの空き缶が乱雑に置かれたテーブルの向こうで、ラーメンをすする黒川。
2階の海空来ちゃん専用の部屋は綺麗ですが、原田と黒川が寝泊りしている一階と地下は、男所帯ならではの生活感がでています。
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やがて、浮気調査の仕事が飛び込んできて、尾行を始めるふたり。



しかし、中年の黒川が息切れして走らなかったため、浮気調査の相手を見失ってしまいます。

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おりしも、海空来が昔の男とデートしてると勘違いして、傷心の原田は落ち込んでしまいます。
彼を慰めるため、黒川は原田をパスタのおいしい店に誘います。

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黒川はピリ辛トマトパスタを注文。
原田の注文はというと・・・

 「エビドリア」 
いつも事務所で麺類ばかり食わされてるので、外食では麺類を避けるのは当然といえますw

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「おんどりゃー!ここはパスタがおいしいんだよ!
ゴーストパスタなんつって!」


広川太一郎オリジナルの寒いオヤジギャグが暴走気味になってきました。

このシーンは、黒川が、自分のパスタ好きを半ばあきれ気味に揶揄されて、
売り言葉に買い言葉で、原田の食の嗜好を問うというやり取りだったのですが、
広川氏のアドリブ炸裂のせいで、せっかくの会話がかみ合わあずにでたらめになってしまったという印象。
私も広川氏の喋り芸は素晴らしいと思いますし、寒さから一回りした自虐的かとも思える笑いのセンスもけっこう好きです。
しかし声優に限らず、共同作業の作品づくりの中で個性を主張しすぎるのは好きではありません。
広川氏のスタンドプレーのせいで、脚本の微妙な味わいが犠牲になってると思うのです。

監督が大のファンということでクレジットにも「特別出演」となっている広川氏ですが、
好きにやって欲しいという監督の指示がでていたとしても、これはちょっと暴走気味だと思いました。
隙あらば自分の天才芸を披露するという姿勢では「MEZZO」ではなく「広川劇場」になってしまいます。
広川氏のような大御所ならば、芸をやり遂げつつも、作品のよさが死なず、相乗効果で数倍にも面白くなるというミラクルをぜひ見せて欲しかったです。

ちなみに、原田のこだわってる食べ物はトマト。塩で食うのが一番だそうです。

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さて、このとき黒川の後ろに座って食事をしている男。
第一話からずっと黒川の命をとろうと付けねらっている、魚眼のカズトです。
フォークになにやらスプレーをして(毒でしょうか)、構えました。
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食器を凶器にして殺人を犯すという、このブログ的においしいシーンが期待できたのですが、このときは未遂に終ります。

このあとも木の枝を削って凶器にしたりするのですが、一流の殺し屋は、凶器から足がつかないように、ターゲットをその場にある道具で殺すのでしょうか。



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *


EPISODE NEGA
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パスタのおいしい店から出て黒川たちを尾行する”魚眼のカズト”。
彼の前に転がってきたコインを追いかけて飛び出してくる海空来。

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屋台のとうもろこしを買うための小銭をおとしてしまったのでした。
実はこのとき海空来は、そうとは知らずに黒川の命を救っています。

このシーン、500円玉が次の瞬間、手のひらで100円玉5枚にくずれていたり、
一本200円のとうもろこしを二本買うのに、500円ないと買えなかったりするのはご愛嬌。
この裏のエピソードポジでは100円玉が金貨に化けてますから。
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このあと話は急展開。
海空来の生まれながらの因縁が彼女をどこまでも追いかけてきます。
海空来はいいます。

「野良猫は自分でエサみつけるんだ。弱気になっちゃ晩御飯ありつけないってさ」

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ラストでは、黒川&原田のポジパートと、海空来のネガパートが合流し、両パートともオチは同じセリフで終ります。

腹が減ったという海空来に対し、すかさず
「カレーうどんなんてどうよ」という黒川。

居候の二人は言い放ちます。

「また麺~?」
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どうやら海空来はもう野良猫ではないようです。


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■ ザッピング的構成の妙

シリーズ構成であり、全13話のうち10話を執筆したメイン脚本家の吉岡たかを会心の作。
この人が参加して本当に良かったと思います。
絵は残念でしたが、それを補って余りある力のあるエピソード。

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「流れ続けてないと、こんな風に腐っちゃうんだよね。水ってさ・・・」

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「あんたと桃ちゃんは目がおんなじ・・・」



この4~5話の連作で、海空来が黒川と出会うことになったきっかけの事件を。
そして、このあとにつづく第6話では、原田が黒川と出会うきっかけになった事件を描いています。
どちらもシナリオ的に秀逸で、切なく美しい叙情のある内容。
MEZZOの世界観に深みが増したと思います。

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とくに第5話での、桃井桃実の存在感は、回想以外に本人がいっぺんたりとも登場してないというのに、すごいものがありました。
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OVAでその役割を終えたかに見えた桃井桃実という存在が、死してなおMEZZOの世界観に貢献していると感じることができる面白い一遍です。
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4話と5話はところどころにザッピング要素が用意されていて、ニヤリとさせられるような登場人物たちのニアミスが多いです。
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また、ポジパートでは、海空来ちゃんを追いかけてきたはずの、海空来ファンのあさみちゃんが、ネガパートでは不可解な行動をとっていることで、のちに判明する彼女の本心がわかってしまったりと、凝った伏線が張られてたりします。
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そして、ラストのザッピングは、この手法を最大限生かしたオチのつけ方になっています。
ひとつの事象をまるで違う見方で描くという凝った趣向になっていて、両方見終わったあと、いろいろと考えさせられるような出来になっていました。
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