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牙-KIBA- 第19話 「暗黒の地」

kibatitle.jpg
アクションファンタジー作品『牙-KIBA-』です。

『牙-KIBA-』には、たくさん食べ物の描写がでてきて、
作画も丁寧かつ美麗なので、画像を見る分には楽しいのですが、
ファンタジー世界を舞台にしているわりに、現実とまったく同じ料理や食材が多く。
ファンタジーならではの食事シーンが少ないのが残念です。

そんななかで第19話でのネオトピアでの朝食シーンが
作品のカラーが色濃くでている食事の描写だったので、今回はこれをとりあげます。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

kiba19-071201.jpg

ここはネオトピア。規律の国です。

政治や文化がそれぞれまったく違う、様々な形態の列強国家がひしめくこの異世界においても、ネオトピアはひときわ異質な国です。
頂点にたつ教皇の「絶対正義」が平和を維持するという思想の元、
「絶対規律」という強力な戒律で国民を束ね、勢力を伸ばしつつあります。

規律を破った者は死罪という極端な国でもあります。
その極端さをあらわすのが今回の食事シーン。

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まず朝の寝起きからはじまります。
サギリがなかなか起きようとしないので、兄貴分のノアが起こしにきました。

kiba19-071202.jpg
 「朝の鐘がなったら起きる・・・。きまりだろ」

しぶるサギリを、ノアがやさしく諭しますが、やさしい口調と裏腹に、ほとんど恫喝です。

 「これはこの国のきまりなんだから起きなければ罪になるよ」
 「上に報告してもいいのかい?」


kiba19-071200.jpg
「わかった・・・」
しぶしぶ起きるサギリ。
(起きなかったら、おそらく死刑です)






清潔な部屋での、清潔な朝食。
kiba19-071204.jpg


(メニューはわかりませんでした。)
kiba19-071203.jpg

ブロッコリーを残したサギリを、ノアがやさしく諭します。

「ここの食事は、一人一人の健康のために、きちんとカロリー計算がされているんだ」
(食べなかったらおそらく死刑です)


kiba-19kuusagiri.jpg

仕方なく口に放り込みますが、なんともまずそうな食べ方。
このあとサギリは隙を見て口からブロッコリーを吐き出して隠しますが、バレたら死刑ですね。

この二人は、ふたりともが、
ついこのあいだまでネオトピアの住民ではなかった新居者なのですが、
子供なりにこの国の戒律に違和感を覚えるサギリに比べ、
ノアのほうは、眼鏡キャラのせいか、絶対規律という理念とウマが合ったようで。
すんなりと洗脳されてしまったようです。



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放送局 テレビ東京
放送期間 2006年4月2日 - 2007年3月25日
話数 全51話
アニメーション制作 マッドハウス
(wikipediaより)


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テレビアニメーション「牙」は
同名のカードゲームを下敷きにしたTVアニメ作品。

メディアミックスというより、カードゲームの販促番組という性格が強いと思います。
子供の見る時間帯を狙って、TV東京系列で日曜の朝に放送されていました。


にもかかわらず、参加しているクリエイターがけっこう豪華で、
ストーリーと作画。両面においてクォリティへの妥協を感じさせず、「ゲームの販促番組にしては」という意外性のある作品でもあります。


kibasyoukai-071210.jpg

これが初監督となる実力派アニメーター神志那弘志。
極端にアクの強いストーリー作りでファンの多い異能脚本家、井上敏樹を構成とメインライターに据え、サブライターには、カウボーイビバップなどで有名な横手美智子も参加していました。

キャラクターデザインは『サイバーフォーミュラ』や『十兵衛ちゃん』で生き生きしたキャラを生み出し続ける吉松孝博。

この布陣で、アニメーション制作は安定した高クォリティのTV作品を作り続けるマッドハウスとくれば、期待しないわけにはいきません・・・が。
個人的には期待しすぎて、残念な部分が多かった作品です。

kibasyoukai-071203.jpg


カードゲームの世界観の焼き直しとは思えないような重厚な世界観や、複雑なストーリー展開など。
かなりの力を入れて作っているのも、わかるのですが、
逆に力みすぎて、それらの美点が、ことごとく空回りしてるようで、
フィルムの中から伝わってくるのは、面白さよりもむしろ焦燥感とでもいうような、
なんとも表現しにくい感覚を、試聴していて覚えました。

kibasyoukai-071202.jpg


しかしながら、
井上敏樹が構成したドラマは、一定の成果をあげていたとも思います。
井上氏の得意とするメリハリが効いたショッキングな展開や、個性の強いキャラクター。
とくに野望の男ヒューの魅力だけでも、かなりのあいだ興味をひっぱられました。
同様に、主人公の親友ノアの鬱々としたエピソードも、キャラの魅力で番組を脇から支えていたと思います。

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kibasyoukai-071206.jpg


-----------------

また、
第3期EDのイラストを見てもわかるとおり、
『牙-KIBA-』には、ネットで有名な絵師、
帝国少年が参加しています。
http://tksn.web.infoseek.co.jp/

この絵師さんは、現実世界(とくに日本の地方都市や昭和30年代のレトロな町並み)のエッセンスを架空の世界に取り込むのが非常に上手い方だと思うのですが、この作品ではその味があまり生かされていないようで残念でした。
kibasyoukai-071211.jpg

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そのわりに、食べ物だけはそのへんのレストランででてきそうなものばかりなので、そこだけちぐはぐな感じです。

ゼッドの育ったカームの町には、やや帝国少年の空気が感じられますが、
メインの舞台となる異世界へ移ってからは、その良さがあまり感じられませんでした。

kibasyoukai-071201.jpg

ネオトピアの中枢の聖堂のようなデザインや、テンプラーの独特の形の風車が立つ牧歌的な風景には眼を見張るものがありますが、
帝国少年が参加しておいて、これはないだろうという不満が募りました。
kibasyoukai-rouka.jpg

これは、プロダクションデザインというあまり聞きなれない役職の役割として、
監督や原作ゲームのイメージを忠実に再現することを優先的に求められたからかもしれませんが、
だったら帝国少年である必要をまったく感じないのですが・・・

もしかしたら、(視聴者からすれば)すでに「異世界」であるカームから、
「そのまた異世界」へ飛ぶというめずらしい設定が、制約となってしまったという理由もあったのかもしれないですね。

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