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地獄少女 第18話「縛られた少女」

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朝と夕方、引きこもりのおばさんの食事の世話をしている中学一年生の少女。

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実はこの少女、飼い犬の命を握られてるので、おばさんの理不尽な命令を聞くしかないのです。

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上品な人間は、食べ方も上品。下品な人間は、食べるときも下品に。
この食事シーンの演出のセオリーにのっとり、よだれをたらしてブタのようにガツガツと食べるおばさん。

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「まずい! つくりなおして」
「早く朝食をつくりなさい! あたしはおなかがすいてるの。まさかあたしを飢え死にさせて、あたしの財産を奪おうってんじゃないだろうねえ!」


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容赦ない暴君となって、少女を縛り続けるおばさん。
少女はついに、地獄通信にアクセスするのですが・・・



今回の地獄少女のターゲットは、他の回と比較しても、かなりでたらめな人物です。
狂人といったほうが近いかもしれません。

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あまりにやることなすことが悪辣すぎて、フィクションということを差し引いても、さすがに荒唐無稽に見える気もします。 しかし、よく考えてみると。世の中に、このような人物がいないと言い切れないのも確かです。

おばさんのセリフをよくきいていると、「財産」に関するセリフが多いのがわかります。 ここの部分に、製作者がこのでたらめな加害者側のキャラクターにリアリティをもたせようとした痕跡を感じます。



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最近ようやく注目されてきたが概念ですが、犯罪を犯す人物の多くが「人格障害」をもっているのではないかという議論があります。「人格障害」を持った人間は、日常であまりに病的な様態を表すものですから、これは一種の病気のようなものともいえるのですが、単純に病気だと割り切れるものではなく、むしろ極端に偏った性格的な傾向といったほうがいいかもしれません。

この「人格障害」の分類の中に「妄想性人格障害」というものがあります。
「人格障害」という概念を説明する上で、現在もっとも信頼されているのが、アメリカ精神医学会が発表している DSM-IVという基準です。
その基準でいうと「妄想性人格障害」とは以下の用件を満たすもの。

A.他人の動機を悪意のあるものと解釈するといった、広範な不信と疑い深さが成人期早期に始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち4つ(またはそれ以上)によって示される。

1.十分な根拠もないのに、他人が利用する、危害を加える、またはだますという疑いをもつ。
2.友人または仲間の誠実さや信頼を不当に疑い、それに心を奪われている。
3.情報が自分に不利に用いられるという根拠のない恐れのために、他人に秘密を打ち明けたがらない。
4.悪意のない言葉や出来事の中に、自分をけなす、または脅す意味が隠されていると読む。
5.恨みを抱き続ける。つまり、侮辱されたこと、傷つけられたこと、または軽蔑されたことを許さない。
6.自分の性格または評判に対して他人にはわからないような攻撃を感じ取り、すぐに怒って反応する、または逆襲する。
7.配偶者または性的伴侶の貞節に対して、繰り返し道理にあわない疑念を持つ。

B.精神分裂病、精神病性の特徴を伴う気分障害または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではなく、一般身体疾患の直接的な生理学的作用によるものでもない。

妄想性人格障害(DSM-IV) 今回でてきた加害者のおばさんは、いろいろな人格障害を併発しているようにみえますが、「財産」に関する強迫観念の部分をみるとこの「妄想性人格障害」に一番近いように思えます。
 ただこのようなレベルまでくると、もはや「狂人」といっていいでしょう。

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うらみをはらすという荒唐無稽な出来事を成立させるには、このような荒唐無稽な人物描写もそれ相応に必要になってくるのでしょう。

『必殺』シリーズでもそうですが、悪党を抹殺するというプロットの連続物語を描くと、製作者は、そのうちに人間性を逸脱した加害側の内面を掘り下げて考えるようになり、やがては、どうしてもこういった狂気をもったキャラクターを描かざるをえなくなってくるのだと思います。

それは、多くの人の共感を呼ぶような内容ではないかもしれません。
ただ、そういった作品にリアリティがないかと問われれば、実ははそうでもないのではないかと。こういいたいわけです。
現実の陰惨な事件の犯人をみると、これ以上の人物がいますからね。
そういえばこのおばさんも、毒物カレー事件の犯人に外見が似ているかもしれないですね。庭でホースをもっているカットがあるのは、その暗示かもしれません。

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『地獄少女』では、普通の生活を営んでいる、普通の人が、ある日落とし穴に落ちて、人を呪うまでに追い詰められる姿を描いています。
それは、視聴者の我々とも、決して無関係でないということが、真に怖いことです。

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